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ドウェイン・ジョンソン、実写版『モアナ』で約16キロの特殊スーツ「本当に暑かった(笑)」

エンタメ
2026-08-02 10:30
実写版『モアナと伝説の海』(公開中)マウイを演じたドウェイン・ジョンソン
 ディズニー・アニメーションを<超>実写化した映画モアナと伝説の海』が、公開中だ。主人公は、愛する家族と島を救うため、“海に選ばれた”少女モアナ。心の声を信じて大海原へ繰り出し、数々の困難を乗り越えていく姿を、美しい映像と壮大な音楽で描く。

【動画】実写版『モアナと伝説の海』US版予告編

 モアナと旅を共にするのが、どんな生き物にも姿を変えられる半神半人のマウイだ。屈強な肉体を持つ自信家で、モアナと衝突を繰り返しながらも、次第にかけがえのない相棒となっていく。

 アニメーション版に続いてマウイを演じたのは、ドウェイン・ジョンソン。本作ではプロデューサーも務め、実写化を支えた。7月20日に行われた来日イベントを前にインタビューに応じ、3万2000人を超える応募者の中からモアナ役に選ばれたキャサリン・ランガイアの魅力や、自身のルーツとも深く結びつくマウイへの思い、約16キロの特殊スーツを着用した撮影の舞台裏を語った。

■3万2000人を超える応募者から見つけた“モアナ”

――モアナ役のオーディションには3万2000人以上が応募したそうですね。キャサリン・ランガイアさんのどこに特別な魅力を感じましたか。

【ドウェイン】最初に彼女を見つけたのは、トーマス・ケイル監督です。3万2000人を超えるオーディションを見るという、とてつもない仕事でしたが、私は監督を信頼していました。

 ある日、彼から電話がかかってきて、「モアナを見つけたよ」と言われたんです。「彼女の何がそんなによかったの?」と聞くと、「うまく説明できないけれど、“何か”を持っている」と。実際にオーディション映像を見た瞬間、私も「確かに彼女には“何か”がある」と感じました。

 彼女は何本もの映画に出演してきたスターでも、数々の賞を受賞してきた俳優でもありません。当時は、オーストラリアからハリウッドへ来たことさえない、ごく普通の17歳でした。

 でも、その姿はまさにモアナそのものでした。サンゴ礁の外へ初めて旅立つモアナのように、彼女自身も未知の世界へ飛び込んだんです。「そんな役には受からない」と言われても、「とにかく挑戦してみたい」という思いでオーディションを受けた。歌手として活動していたわけではありません。もちろん歌も素晴らしいのですが、私たちの心をつかんだ一番の理由は、俳優としての力でした。

 この作品は『モアナ(原題:Moana)』であって、『マウイ』ではありません。すべての期待が、当時17歳だった彼女の肩にかかっていました。アニメーション版のモアナは世界中で愛され、その歌声も多くの人の心に刻まれています。その作品を背負うのは、本当に怖かったと思います。それでも彼女は懸命に歌を練習し、素晴らしい歌声を披露してくれました。

 しかも、映画の大半は私との二人芝居です。ぶつかり合い、言葉を交わしながら、しっかりとした関係性を築かなければなりませんでした。私には娘が3人いるので、彼女を娘のように感じることもあります。でも撮影では、「娘のような存在だから手加減しよう」なんてことは一切ありません。本気でぶつかり、彼女も見事に応えてくれました。

 だからこそ、彼女がモアナにふさわしい人だったと思います。映画を観てくださった方々がキャサリンについて「素晴らしい」と言ってくれる。それが何よりもうれしいですね。

■祖父の面影を重ねたマウイ

――実写版で改めてマウイを演じたことで、役への理解はどのように深まりましたか。

【ドウェイン】マウイを演じるのは本当に楽しいです。『モアナと伝説の海』、『モアナと伝説の海2』、そして今回の実写版で3度目になります。

 マウイが私にとってこれほど大きな意味を持つのは、私たちのポリネシア文化を象徴する存在であると同時に、私の祖父であるプロレスラー、ハイ・チーフ・ピーター・マイビアをモデルにしているからです。(スマートフォンに入っている祖父の写真を見せながら)祖父は大柄で、体にはタトゥーがあり、長い髪と何よりも強いカリスマ性を持っていました。まさにマウイのモデルとなった人物です。だからこそ、この役は私にとって、とても深く個人的な意味を持っているんです。

 『モアナ』という作品は世界中で愛されるようになり、「俺のおかげさ」も多くの人が一緒に歌ってくれる曲になりました。私自身も歌うことが大好きです。

 ただ、今回は演技をしながら振り付けをこなし、さらに歌わなければならなかったので、大きな挑戦でもありました。「ジュマンジ」や「ワイルド・スピード」では歌うことなんてありませんでしたから(笑)。

 それでも、本当に楽しかったですね。リン=マニュエル・ミランダの楽曲は素晴らしく、歌詞によって物語が前へ進んでいきます。だから、歌っていていつも楽しいんです。

■約16キロの特殊スーツでマウイの肉体を表現

――マウイの大きな体は、どのように作り上げたのでしょうか。

【ドウェイン】実は、かなり試行錯誤しました。当初は特殊スーツを使わず、自分の体だけで演じる予定だったんです。

 その頃、私は『スマッシング・マシーン』の撮影に臨んでいて、体重は約129キロありました。その撮影が終わってから、実写版『モアナ』の撮影までは4週間しかありませんでした。

 ただ、その体ではマウイになれなかったんです。『スマッシング・マシーン』で演じたマーク・ケアーは総合格闘家なので、とにかく筋肉量が多すぎました。もし2ヶ月あれば体を作り替えられたかもしれませんが、4週間では到底無理でした。

 そこで急きょ、アカデミー賞受賞歴を持つ特殊造形チームと一緒に、マウイのスーツを作ることになりました。結果的には、それが大正解でした。VFXチームにとっても、私の体に直接タトゥーを合成するより、スーツの上でタトゥーを動かすほうが作業しやすかったんです。

 もちろん、スーツの中は本当に暑かったですよ(笑)。重さは約16キロありましたし、髪も長かったので、とても暑かったです。

 でも、最終的に大切なのは「どんな映画を作ることができたか」です。私は、本当に素晴らしい作品になったと思っています。


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