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阪神・淡路大震災…復興事業に苦しむ地元住民らを取材『復興の名の下で』 「ギャラクシー賞」ABCテレビ初の報道活動部門大賞

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2026-06-03 07:00
阪神・淡路大震災…復興事業に苦しむ地元住民らを取材『復興の名の下で』 「ギャラクシー賞」ABCテレビ初の報道活動部門大賞
『復興の名の下で~神戸・長田 震災復興再開発 被災店主の声とビルの街の記録~』より(C)ABCテレビ
 朝日放送テレビ株式会社(ABCテレビ)は1日、ドキュメンタリー作品を含む一連の報道『復興の名の下で~神戸・長田 震災復興再開発 被災店主の声とビルの街の記録~』が「第63回ギャラクシー賞」(NPO法人放送批評懇談会)で同局初となる報道活動部門で大賞を受賞したと発表した。

【写真】『絵がつなぐ いのち尊し』阪神・淡路大震災を伝える画家の中嶋洋子さん

 受賞の対象となったのは、2012年1月から26年1月にかけて夕方のニュース情報番組『キャスト』『newsおかえり』、および『テレメンタリー』等で報道を続けた『復興の名の下で~神戸・長田震災復興再開発被災店主の声とビルの街の記録~』。

 阪神・淡路大震災で火災の被害が深刻だった神戸市のJR新長田駅南側の地域では、震災からわずか2ヶ月後、神戸市によって総事業費2710億円、約40棟の中高層ビルを建設するという西日本最大級の再開発事業が決定された。この再開発地区では、住民や店主が自由に店や家を建てることが許されず、店主たちは、「市が建てたビルに入る」か「この地域を離れる」か、二者択一を迫られた。

 かつての下町はコンクリートの街へと姿を変え、地震や火災に強い高層ビルが次々と建設された。しかし、再開発ビルで商売を始めた被災店主の多くは、経営がうまくいかなかった。ビルでの商売は金銭的な負担が大きい一方で、期待していたほどのにぎわいは生まれなかった。店舗を購入した人も、借りた人も、ローン家賃の支払いに追われ、商売が苦しくても、毎月の「管理費」や「修繕積立金」を支払い続けなければならなかった。「復興災害」とも呼ばれる「行政が進める復興事業」と「被災者にとっての本当の復興の間に生じるズレと、その要因」を取材・報道した。

 ギャラクシー賞は、大賞の選定理由について「阪神・淡路大震災から30年間にわたり、災害復興の陰で廃業危機に陥る被災商店主たちの苦境や、それを生み出す構造的な問題を多角的に取材。『復興』の意味を継続的に問い続けた報道活動を高く評価します」と明らかにした。

■西村美智子ディレクター コメント
「神戸の失敗を東北に伝えてほしい」。再開発地区で店を経営している方々から、何度もこの言葉を聞きました。本来、被災者を支えるはずの復興事業が、かえって被災者の生活を苦しめてしまう――。そのような状況は「復興災害」とも呼ばれています。神戸市の大規模再開発に巻き込まれた方々は、これまであまり語られてこなかった
事実を私たちに伝えてくださいました。完全に復興したように見える街の陰で、復興できていない店主の姿が見えにくくなっていることに、報道の難しさを感じました。今回の報道に協力してくださった数え切れないほど多くの皆さまに、心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

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