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NHK『Last Days 坂本龍一 最期の日々』が国際エミー賞受賞 アート番組部門の最優秀賞

エンタメ
2025-11-25 11:15
NHK『Last Days 坂本龍一 最期の日々』が国際エミー賞受賞 アート番組部門の最優秀賞
NHKスペシャル『Last Days 坂本龍一 最期の日々』 (C)NHK
 NHKスペシャル『Last Days 坂本龍一 最期の日々』が、米ニューヨークで現地時間24日に行われた第53回『国際エミー賞』授賞式にて、アート番組部門の最優秀賞を受賞した。

【動画】坂本龍一さんのドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』予告編

 同作は、2024年4月7日にNHKで初回放送されたドキュメンタリー。テクノミュージックのパイオニアとして世界に衝撃を与え、その後も革新的な音楽活動を続けた坂本龍一さんの最晩年を描いた内容で、日記に記された闘病の苦悩や、音楽に対する深い思索をていねいに追った作品となっている。坂本さんが属したるYELLOW MAGIC ORCHESTRA(YMO)メンバーとの知られざる交流や、未発表曲の記録も織り込まれており、視聴者の心を打つ構成が高く評価された。

 『Last Days 坂本龍一 最期の日々』はこれまでに、昨年の『ローズ・ドール賞(アート部門)』や、今年の『イタリア賞』で『テレビ・パフォーミングアート部門最優秀賞』および『イタリア共和国大統領特別賞』を受賞しており、今回の受賞によって、国際的な評価をさらに高めたかたちとなる。

 制作統括を務めた松宮健一氏は、受賞を受けて「死を目前にしても、命は光り輝くことはできるのか。葛藤を抱えながら制作したこの番組が世界的に評価されたことを大変名誉に思います」とコメント。また、「芸術や文化をどう描けば新しいのか、テレビドキュメンタリーの社会的役割とは何かをより深く考えていきたい」と今後の課題にも言及した。

 『国際エミー賞』は、国際テレビ芸術科学アカデミー(IATAS)が主催するテレビ番組の国際コンクール。アメリカ国外で制作・放送された優れた作品を対象とし、ことしはニュース、ドキュメンタリー、コメディー、ドラマシリーズなど全16部門にわたって表彰が行われた。今回の審査対象は、2024年1月1日から12月31日までに初回放送された番組となっている。

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