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市川團十郎、映画『国宝』効果を明かす 歌舞伎が新しい段階へ「迎合するのではなく、歩み寄っていただくフェーズに」

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2025-11-22 12:36
市川團十郎、映画『国宝』効果を明かす 歌舞伎が新しい段階へ「迎合するのではなく、歩み寄っていただくフェーズに」
令和8年1月新橋演舞場公演『初春大歌舞伎』取材会に参加した市川團十郎 (C)ORICON NewS inc.
 市川團十郎(47)、市川ぼたん(14)、市川新之助(12)が22日、都内で令和8(2026)年1月新橋演舞場公演『初春大歌舞伎』の取材会を開いた。

【写真】大きく成長した市川ぼたん&市川新之助

 例年よりも古典に重心を置いた演目に。新橋演舞場での『初春大歌舞伎』も16回目となるが團十郎は「若かったので挑戦をしてきたつもり。古典もわかりやすく伝えるが1つの私のテーマだった」とする。そんな中で「昨今、歌舞伎というものを見る方が増えてきた」と変化を明かす。

 今年も新しい試みをしているが「1月を古典にしていこうと思ったのは、今だったらより歌舞伎が好きだった方、歌舞伎を見たことない方、歌舞伎に挑戦している方も『学んでみたい』と思ってくださるんじゃないのかな、と。『鳴神』『毛抜き』『鏡獅子』などは学んでいただくことで、より深みが増す。なぜかと言うと古典だから。。それを楽しんでもらえるような状況に入ってきた。迎合するのではなく、歩み寄っていただくフェーズに入ってきたという肌感覚でございます。古典を並べると決めさせていただくのも私ですし、松竹さんも受託してくださった。古典に向き合おうと思いました」と理由を説明した。

 10月には、観客を舞台に上げた際の話も披露。「手を挙げた方から舞台に上がる方を選ぶのは劇場の方。サクラでも仕込みでもない。話を聞くと『初めて来た』『初めて歌舞伎を見る』と。結構なご高齢の方でも初めてで『なんでですか?』と聞くと皆さん『国宝を観たから来たんだ』という方が多かったですね。となった時に、新しいもので触れやすいものを楽しむというフェーズという段階もありますが、やはり今だったらもっと学んで歌舞伎を楽しんでみようという風に思ってくださる方が、昨年のこの時期に比べたら明らかに多くなっている感覚が私にはございます」としていた。

 新橋演舞場では、来年1月3日~27日に、『初春大歌舞伎』を昼夜二部制で開催。昼の部は、ユーモラスなご祝儀舞踊『操り三番叟』から始まり、歌舞伎十八番『鳴神』、そして戦乱の世の無常が胸を打つ時代物の名作『熊谷陣屋』では、團十郎が10年ぶりに源氏の武将・熊谷次郎直実を勤める。昼の部の切には、團十郎が柿色の裃にまさかり髷姿で初春のごあいさつをする『口上』。市川團十郎家に伝わる「にらみ」を見ると、その一年は邪気を払うといわれており、新年に相応しい一幕となる。夜の部では、新之助が初役で主人公の曽我五郎を勤める歌舞伎十八番『矢の根』。河竹黙阿弥作、八代目團十郎によって初演され、受け継がれてきた市川團十郎家所縁の名作『児雷也豪傑譚話』では、團十郎が児雷也実は尾形弘行を初役で勤め、ぼたんが草刈娘実は弘行妹深雪姫役で出演。続いて、新歌舞伎十八番のひとつとして知られる歌舞伎舞踊の大曲『春興鏡獅子』にて、小姓弥生後に獅子の精に團十郎、胡蝶の精にぼたん、新之助という配役で、親子三人の競演が実現。年明けを飾るにふさわしい豪華で雅やかな演目となっている。

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