エンタメ
2025-10-14 18:00

7人組グループ・Travis Japanの川島如恵留が、11月14日~12月2日に東京グローブ座にて上演される舞台『すべての幸運を手にした男』で初の単独主演を務める。このほど川島が合同取材に参加した。昨年の活動休止を経て今年6月に復帰。夢の舞台で初主演という“幸運”をつかんだ川島が、今作に感じる“運命”と意気込みを語った。
【写真】舞台単独初主演を務める川島如恵留の撮り下ろしカット
同作は、世界を代表する劇作家アーサー・ミラーによる戯曲で、1944年にニューヨークで初演されて以来、何度も上演されている初期の名作として知られる。主人公デイヴィッド・ビーヴスの人生には、次々と思いがけない幸運が訪れる。まるで「幸運そのもの」のような存在で、どんな困難にも打ち勝ち、失敗することがないかのように思えるデイヴィッドが、その幸運が続くうちに次第に不安を感じ始めていく。運命と人間の意志はどのように相互作用するのか。構成や登場人物の成長に寓話のような構造を取り入れながら、ミラーらしい普遍的な人間ドラマが描かれる。
■「僕が演じるしかない」運命に引き寄せられた主人公との共通点
――昨年はW主演舞台を経験されましたが、自分の中で“いずれは単独主演を”という想いはありましたか。
ありましたね。ただ、去年はメンバーの松倉海斗とW主演をさせていただいて、2人だからこそ乗り越えられたこともあったんです。それを今年は1人で…ということになると、作品を背負うことになる気がしていて。それは楽しみでもあり、若干のプレッシャーでもある。そのプレッシャーを稽古で自信に変えて、跳ね返せるくらいになれたら。単独主演はずっとやりたかったことなので、メンバー全員に観てもらって「Travis Japanもっと上にいけるじゃん、最高だよ!」と思ってもらえるように頑張りたいですね。
――最初から「やった!」という気持ちになりましたか。
そうですね。二つ返事で「出演させてください」と言って、送られてきた資料や台本を読んで「僕が演じるしかない」と思い、引き受けました。
――ご自身でも“幸運”に恵まれてきたという意識はありましたか。
めちゃくちゃ運が良かったと思います。Travis Japanとして全世界配信デビューまで時間はかかりましたが、最終的にデビューさせていただけましたし、昨年活動休止をしましたが、こうして帰ってこられたことも恵まれている。運のおかげでここまでこれたと思っています。
――ではデイヴィッドにかなり共感する部分があるのでは。
まるで自分のことなんじゃないかと思うくらい、僕と共通点が多いキャラクターです。僕自身も運に恵まれてきたと思っているけれど、実際はどうなのか…。日々の積み重ねの大切さに改めて気づきながら、自信をつけていけたらいいなと思っています。
――“僕が演じるしかない”と感じた理由も、今、幸運に恵まれているという意識があるからこそなんでしょうか。
昔の僕は運がなくて、その分、実力でカバーしなきゃいけないと思っていたんです。でもアメリカ留学に行く直前くらいから「運がめぐってきてるかもしれない」と思い始めて、そこからは運がつないでくれている。今回演じるデイヴィッドは、今の僕の誇張したバージョンのような人物です。今の自分は運だけで成り立っているような感覚があって、何かひとつに頼っている状態が怖い時もあるし、自信が持てない人間でもある。だから気持ちがすごくわかるんです。最終的にデイヴィッドが気づく“なにか”があり、それを今の僕は気づけている気がするので、それをデイヴィッドに見せてあげたい。だから僕しかいないなと思いました。
■たくさんの人とつかめる幸せを目指したい「僕はひとりじゃない」
――川島さん自身が近年の自分に“運がめぐってきた”と思う背景はなにかありましたか。
“0か100”ではないというか、なにか行動があって運をつかめることもあるし、運がめぐってきたときに行動を掛け算して、さらに大きなものをつかめることもある。どっちかが“0”ではだめだと思うんです。例えばアメリカ留学の際、現地で行われたダンスコンテストの予選に出場したとき、3位に入賞して。その瞬間を『アメリカズ・ゴット・タレント』のプロデューサーさんがたまたま観ていて、そこからデビューにつながった。その“偶然”は僕にはどうしようもないところ。そういうところで運を感じたんです。日本でアイドル活動をしていなければダンス大会に出場していなかった。そういう意味では僕たちの力でもあるけれど、そこに生まれた奇跡…“偶然”が運命なのか幸運なのかわからないけど、それがあった時に「運に恵まれてよかった」と思いました。
――そんな川島さんが思う“幸運論”はなんでしょうか。
待っていても幸せは来ない。幸運も幸福も、待っているだけでは来ないし、自分ひとりではつかめない。だから自分から動く必要があるし、つかみにいく必要がある。ひとりでつかめる幸せには限界があるけれど、僕はひとりじゃない。人が増えれば増えるほど、掴める幸福も増える。だからなるべく多くの人と一緒にいたいです。
――能動的に動くことが大事だと。
その能動的な部分というのが、僕的には“誰かと一緒にいること”。幸運を探しに一人で行くのではなく、誰かと一緒にいることで、魚とり網みたいに…(笑)。一本釣りではなく、みんなで手をひろげる。人がいっぱいいたほうが、より多くつかめるんじゃないかなと。
――その考えに至るきっかけはなにかあったのでしょうか。
僕の中では活動休止を経験したことが大きい。メンバーのおかげで休ませてもらえたし、メンバーのおかげで戻ってこられた。ひとりで考える時間もあって、ひとりだからつかめたものも多分あったと思う。でもやっぱり僕が欲しかったもの、僕にとって必要だったもの、僕にとっての幸運は“メンバーといられること”だった。それに改めて気づけたことが大きいです。
■子役時代から立ち続けた舞台への熱い想い「カッコいい役者さんになれるチャンス」
――グループ活動や執筆活動など幅広いジャンルで活躍する中で、舞台に立つことに対してどのような想いがありますか。
僕は舞台が大好きなんです。去年は音楽劇もさせていただきましたが、舞台に僕たちがいて、観客のみなさんがいて、コンサートとは違う魅力のある劇場でお芝居をすることが夢だったので、もう一度立てることに喜びを感じています。以前、子役もしていて、アイドルになる前は舞台で生きていくと思っていたので、アイドルになった今もまたこうして舞台に立つことができてプロの演者として作品を届けられることがうれしいです。
――舞台のどのようなところに魅力を感じますか。
コンサートとも共通しますが、ダイレクトに観客と演者の相互間でやりとりができること。舞台は作品という薄い膜があるけど、舞台上の人たちの“届けたい”という気持ちと、客席の“それを観たい”という気持ちが100%で接続されている感じがしてうれしいんです。舞台は流し見ができない。観に来たくてお金を払って客席に座ってくださっているお客様と、何ヶ月もかけて稽古して作り上げたものを“今、この客席にいるあなたに届けたい”という思いでステージに立っている僕たち演者って、観客と“相思相愛”なんです(笑)。だから、好きですね。
――憧れている舞台俳優さんはいらっしゃいますか。
昔の劇団四季の俳優さんも好きですが、僕が大学生くらいから観ていて「この人はすてきだな」と思うのは成河さんや大貫勇輔さん。体が利く、歌がうまい、お芝居も上手な人が大好物で、そういう人が特にカッコいいと思います。海宝直人さんや中川晃教さんも僕にとって大スターで、めちゃくちゃ輝いている。僕自身もこの方たちのように“生で観たときにこんなにカッコいいんだ!”と思ってもらえる人になりたい。それが原動力になっています。
――情報解禁時に“舞台が映える”と言ってもらえるようになりたいとおっしゃっていましたが、“舞台に映える人”とはどのようなイメージですか。
例えばステージ上に立っていたら、照明がなくても、どんな衣装でもパキッとする、引き込まれる。それが僕にとって“舞台に映える人”なんです。かっこいい衣装を着てピンスポットを浴びて「ここが私のステージです!」とできる人もすてきですが、どんな暗闇でも“なにかが来た!”とゾワッとするような、それが舞台に映える人。コンサートや音楽番組ではキラキラした衣装や照明で際立つのがアイドルの魅力。その真逆の良さは舞台でしか出せない。それを身につけたいし、メンバーに観てもらいたいです。役として舞台上にいるときは、僕ではあるけど僕ではない“なにか”がそこに立っているようにしたい。役として観客を惹きつけられないと、役を殺してしまうことになる。だから今回の舞台は、カッコいい役者さんになれるチャンスだと思っています。
――稽古に臨むにあたって、どのような心構えでいこうと考えていますか。
まずは作品全体を頭に入れること。原作は日本語訳がなく洋書しかないので、英語のまま一旦読み、意訳でも直訳でもないオリジナルの意味を自分の中に入れています。演出のリンゼイ・ポズナーさんとは英語での会話になるので、僕も英語脳に頭をチューニングしていこうかなと。ちょうどワールドツアー中で英語脳でもありますし、よりダイレクトに意味合いや伝えたいことを共有できたらと思います。
――今回の経験をグループにはどのように還元していきたいですか。
改めていつか、Travis Japan7人として主演舞台を持ちたいと思っています。テレビや映画、ドラマとはまた違う武器をTravis Japanに持ち帰れると思います。舞台役者として厚くなったメンバーが帰ってくることで、大きな還元になるんじゃないか。Travis Japanは他のメンバーがバラエティーやドラマ、映画、ラジオなどさまざまな活動をしていますが、その中で僕自身が舞台俳優として成長していけたら、さらに厚みのあるグループになると思います。
――今回の舞台では、Travis Japanの川島さんとは違う顔が見られるのかなと思います。
幕が開いたときには“デイヴィッド”だと思ってもらって、幕が閉じたら“川島如恵留だったな…”と思ってもらえるように頑張ります。
――公演期間中には11月22日に31歳のお誕生日を迎えます。初の単独主演舞台の期間に31歳を迎えることについてはどういった心境ですか。
幸せです。普段の活動では、もちろん“アイドル”Travis Japanの川島如恵留として生きていますが、舞台上では“舞台俳優”として過ごすわけじゃないですか。まだどうなるかわかりませんが、もし観てくださる方が拍手をしてくれて、カーテンコールで、フラットな「川島如恵留」として立って「あ、誕生日だった!」と思える瞬間が来るんじゃないかと思っています。それが今からすごく楽しみですし、それまでにキャストのみなさんと仲良くなって「おめでとう!」と言っていただける関係になれていたらうれしいですよね。
――第一に舞台の成功があると思いますが、31歳はどういう年にしていきたいですか。
Travis Japanとしては12月に3枚目のアルバムが出て、そのあともさまざまなことが控えているので、それを大成功させて、もっとトラジャ担のみなさんに幸せになってもらいたい。同時に、新たなトラジャ担を迎えられるような1年にしたいです。僕は31歳になりますが、年齢を忘れて若々しい心でライブや舞台でみんなと楽しいことができたらいいなと思います。
――最後に観に来てくださる方に一言をお願いします。
最高の作品をお届けできるという自信があります。“すべての自信を手にした男”です(笑)。すばらしい役者のみなさまと作り上げるので、東京グローブ座で「またひとつ人生が変わったな」と思える瞬間をお届けします。
【写真】クールな表情&スタイリッシュな衣装が魅力的なTravis Japan
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【ジャケット写真】クール!ブラック衣装でこちらをみつめるTravis Japan
【番組カット】両⼿でハートを作って猛アピールする七五三掛⿓也
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【写真】舞台単独初主演を務める川島如恵留の撮り下ろしカット
同作は、世界を代表する劇作家アーサー・ミラーによる戯曲で、1944年にニューヨークで初演されて以来、何度も上演されている初期の名作として知られる。主人公デイヴィッド・ビーヴスの人生には、次々と思いがけない幸運が訪れる。まるで「幸運そのもの」のような存在で、どんな困難にも打ち勝ち、失敗することがないかのように思えるデイヴィッドが、その幸運が続くうちに次第に不安を感じ始めていく。運命と人間の意志はどのように相互作用するのか。構成や登場人物の成長に寓話のような構造を取り入れながら、ミラーらしい普遍的な人間ドラマが描かれる。
■「僕が演じるしかない」運命に引き寄せられた主人公との共通点
――昨年はW主演舞台を経験されましたが、自分の中で“いずれは単独主演を”という想いはありましたか。
ありましたね。ただ、去年はメンバーの松倉海斗とW主演をさせていただいて、2人だからこそ乗り越えられたこともあったんです。それを今年は1人で…ということになると、作品を背負うことになる気がしていて。それは楽しみでもあり、若干のプレッシャーでもある。そのプレッシャーを稽古で自信に変えて、跳ね返せるくらいになれたら。単独主演はずっとやりたかったことなので、メンバー全員に観てもらって「Travis Japanもっと上にいけるじゃん、最高だよ!」と思ってもらえるように頑張りたいですね。
――最初から「やった!」という気持ちになりましたか。
そうですね。二つ返事で「出演させてください」と言って、送られてきた資料や台本を読んで「僕が演じるしかない」と思い、引き受けました。
――ご自身でも“幸運”に恵まれてきたという意識はありましたか。
めちゃくちゃ運が良かったと思います。Travis Japanとして全世界配信デビューまで時間はかかりましたが、最終的にデビューさせていただけましたし、昨年活動休止をしましたが、こうして帰ってこられたことも恵まれている。運のおかげでここまでこれたと思っています。
――ではデイヴィッドにかなり共感する部分があるのでは。
まるで自分のことなんじゃないかと思うくらい、僕と共通点が多いキャラクターです。僕自身も運に恵まれてきたと思っているけれど、実際はどうなのか…。日々の積み重ねの大切さに改めて気づきながら、自信をつけていけたらいいなと思っています。
――“僕が演じるしかない”と感じた理由も、今、幸運に恵まれているという意識があるからこそなんでしょうか。
昔の僕は運がなくて、その分、実力でカバーしなきゃいけないと思っていたんです。でもアメリカ留学に行く直前くらいから「運がめぐってきてるかもしれない」と思い始めて、そこからは運がつないでくれている。今回演じるデイヴィッドは、今の僕の誇張したバージョンのような人物です。今の自分は運だけで成り立っているような感覚があって、何かひとつに頼っている状態が怖い時もあるし、自信が持てない人間でもある。だから気持ちがすごくわかるんです。最終的にデイヴィッドが気づく“なにか”があり、それを今の僕は気づけている気がするので、それをデイヴィッドに見せてあげたい。だから僕しかいないなと思いました。
■たくさんの人とつかめる幸せを目指したい「僕はひとりじゃない」
――川島さん自身が近年の自分に“運がめぐってきた”と思う背景はなにかありましたか。
“0か100”ではないというか、なにか行動があって運をつかめることもあるし、運がめぐってきたときに行動を掛け算して、さらに大きなものをつかめることもある。どっちかが“0”ではだめだと思うんです。例えばアメリカ留学の際、現地で行われたダンスコンテストの予選に出場したとき、3位に入賞して。その瞬間を『アメリカズ・ゴット・タレント』のプロデューサーさんがたまたま観ていて、そこからデビューにつながった。その“偶然”は僕にはどうしようもないところ。そういうところで運を感じたんです。日本でアイドル活動をしていなければダンス大会に出場していなかった。そういう意味では僕たちの力でもあるけれど、そこに生まれた奇跡…“偶然”が運命なのか幸運なのかわからないけど、それがあった時に「運に恵まれてよかった」と思いました。
――そんな川島さんが思う“幸運論”はなんでしょうか。
待っていても幸せは来ない。幸運も幸福も、待っているだけでは来ないし、自分ひとりではつかめない。だから自分から動く必要があるし、つかみにいく必要がある。ひとりでつかめる幸せには限界があるけれど、僕はひとりじゃない。人が増えれば増えるほど、掴める幸福も増える。だからなるべく多くの人と一緒にいたいです。
――能動的に動くことが大事だと。
その能動的な部分というのが、僕的には“誰かと一緒にいること”。幸運を探しに一人で行くのではなく、誰かと一緒にいることで、魚とり網みたいに…(笑)。一本釣りではなく、みんなで手をひろげる。人がいっぱいいたほうが、より多くつかめるんじゃないかなと。
――その考えに至るきっかけはなにかあったのでしょうか。
僕の中では活動休止を経験したことが大きい。メンバーのおかげで休ませてもらえたし、メンバーのおかげで戻ってこられた。ひとりで考える時間もあって、ひとりだからつかめたものも多分あったと思う。でもやっぱり僕が欲しかったもの、僕にとって必要だったもの、僕にとっての幸運は“メンバーといられること”だった。それに改めて気づけたことが大きいです。
■子役時代から立ち続けた舞台への熱い想い「カッコいい役者さんになれるチャンス」
――グループ活動や執筆活動など幅広いジャンルで活躍する中で、舞台に立つことに対してどのような想いがありますか。
僕は舞台が大好きなんです。去年は音楽劇もさせていただきましたが、舞台に僕たちがいて、観客のみなさんがいて、コンサートとは違う魅力のある劇場でお芝居をすることが夢だったので、もう一度立てることに喜びを感じています。以前、子役もしていて、アイドルになる前は舞台で生きていくと思っていたので、アイドルになった今もまたこうして舞台に立つことができてプロの演者として作品を届けられることがうれしいです。
――舞台のどのようなところに魅力を感じますか。
コンサートとも共通しますが、ダイレクトに観客と演者の相互間でやりとりができること。舞台は作品という薄い膜があるけど、舞台上の人たちの“届けたい”という気持ちと、客席の“それを観たい”という気持ちが100%で接続されている感じがしてうれしいんです。舞台は流し見ができない。観に来たくてお金を払って客席に座ってくださっているお客様と、何ヶ月もかけて稽古して作り上げたものを“今、この客席にいるあなたに届けたい”という思いでステージに立っている僕たち演者って、観客と“相思相愛”なんです(笑)。だから、好きですね。
――憧れている舞台俳優さんはいらっしゃいますか。
昔の劇団四季の俳優さんも好きですが、僕が大学生くらいから観ていて「この人はすてきだな」と思うのは成河さんや大貫勇輔さん。体が利く、歌がうまい、お芝居も上手な人が大好物で、そういう人が特にカッコいいと思います。海宝直人さんや中川晃教さんも僕にとって大スターで、めちゃくちゃ輝いている。僕自身もこの方たちのように“生で観たときにこんなにカッコいいんだ!”と思ってもらえる人になりたい。それが原動力になっています。
――情報解禁時に“舞台が映える”と言ってもらえるようになりたいとおっしゃっていましたが、“舞台に映える人”とはどのようなイメージですか。
例えばステージ上に立っていたら、照明がなくても、どんな衣装でもパキッとする、引き込まれる。それが僕にとって“舞台に映える人”なんです。かっこいい衣装を着てピンスポットを浴びて「ここが私のステージです!」とできる人もすてきですが、どんな暗闇でも“なにかが来た!”とゾワッとするような、それが舞台に映える人。コンサートや音楽番組ではキラキラした衣装や照明で際立つのがアイドルの魅力。その真逆の良さは舞台でしか出せない。それを身につけたいし、メンバーに観てもらいたいです。役として舞台上にいるときは、僕ではあるけど僕ではない“なにか”がそこに立っているようにしたい。役として観客を惹きつけられないと、役を殺してしまうことになる。だから今回の舞台は、カッコいい役者さんになれるチャンスだと思っています。
――稽古に臨むにあたって、どのような心構えでいこうと考えていますか。
まずは作品全体を頭に入れること。原作は日本語訳がなく洋書しかないので、英語のまま一旦読み、意訳でも直訳でもないオリジナルの意味を自分の中に入れています。演出のリンゼイ・ポズナーさんとは英語での会話になるので、僕も英語脳に頭をチューニングしていこうかなと。ちょうどワールドツアー中で英語脳でもありますし、よりダイレクトに意味合いや伝えたいことを共有できたらと思います。
――今回の経験をグループにはどのように還元していきたいですか。
改めていつか、Travis Japan7人として主演舞台を持ちたいと思っています。テレビや映画、ドラマとはまた違う武器をTravis Japanに持ち帰れると思います。舞台役者として厚くなったメンバーが帰ってくることで、大きな還元になるんじゃないか。Travis Japanは他のメンバーがバラエティーやドラマ、映画、ラジオなどさまざまな活動をしていますが、その中で僕自身が舞台俳優として成長していけたら、さらに厚みのあるグループになると思います。
――今回の舞台では、Travis Japanの川島さんとは違う顔が見られるのかなと思います。
幕が開いたときには“デイヴィッド”だと思ってもらって、幕が閉じたら“川島如恵留だったな…”と思ってもらえるように頑張ります。
――公演期間中には11月22日に31歳のお誕生日を迎えます。初の単独主演舞台の期間に31歳を迎えることについてはどういった心境ですか。
幸せです。普段の活動では、もちろん“アイドル”Travis Japanの川島如恵留として生きていますが、舞台上では“舞台俳優”として過ごすわけじゃないですか。まだどうなるかわかりませんが、もし観てくださる方が拍手をしてくれて、カーテンコールで、フラットな「川島如恵留」として立って「あ、誕生日だった!」と思える瞬間が来るんじゃないかと思っています。それが今からすごく楽しみですし、それまでにキャストのみなさんと仲良くなって「おめでとう!」と言っていただける関係になれていたらうれしいですよね。
――第一に舞台の成功があると思いますが、31歳はどういう年にしていきたいですか。
Travis Japanとしては12月に3枚目のアルバムが出て、そのあともさまざまなことが控えているので、それを大成功させて、もっとトラジャ担のみなさんに幸せになってもらいたい。同時に、新たなトラジャ担を迎えられるような1年にしたいです。僕は31歳になりますが、年齢を忘れて若々しい心でライブや舞台でみんなと楽しいことができたらいいなと思います。
――最後に観に来てくださる方に一言をお願いします。
最高の作品をお届けできるという自信があります。“すべての自信を手にした男”です(笑)。すばらしい役者のみなさまと作り上げるので、東京グローブ座で「またひとつ人生が変わったな」と思える瞬間をお届けします。
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