誰もが輝ける世界をエンタメで創る──西村代表が語る「輝き続ける女性たちへの想い」
2025-04-17 12:00:20
四半世紀にわたりエンターテインメント業界に携わってきた西村氏。そのキャリアは大手プロダクションから独立し、映画プロデュースやイベント企画制作と多岐にわたる。2020年のパンデミックでエンタメ業界が大打撃を受けた中、彼女は新たな価値観を見出し、日本全国、さらには世界へと広がるイベントを立ち上げた。「エンタメは、人の心を動かし、人生に変化をもたらすもの」彼女の信念と挑戦、そして未来へのビジョンについて語ってもらった。
エンタメの持つ力と時代の変化

「ずっとエンタメの仕事に関わってきました。四半世紀近くこの業界に携わる中で、エンターテインメントの持つ力を強く信じています。今、世界は本当に変化の時期にあり、混沌とした時代ですよね。そんな時代だからこそ、エンターテインメントを通じて人々の心を動かしたいと思っています。」
西村氏は、歴史を振り返っても、大きな変革は人の心が動いた時に起こると確信している。フランス革命然り、社会の大きな変化の根底には、心を動かされた人々の行動がある。だからこそ、彼女はエンターテインメントを通じて、より多くの人が一歩を踏み出すきっかけを作りたいと考えている。
「100年に一度のパンデミックを経験し、私たちは価値観が大きく変わる瞬間に立ち会いました。疫病は歴史の中で幾度となく繰り返され、そのたびに世界は新たな価値観を生み出してきました。コロナ禍でエンタメ業界は大きな打撃を受けましたが、逆に言えば、新しい時代に向けて何かを生み出すチャンスでもあると考えました。」
パンデミックを乗り越え、新たな価値観を創る挑戦
コロナ禍以前、西村氏はアーティストのプロデュースを手掛け、全国ツアーの準備も進めていた。しかし、コロナにより積み上げてきたものは一瞬にして崩れ去った。
「オフィスには使えなくなった機材やグッズが山積みになり、本当に暗闇のどん底にいるような感覚でした。でも、そんな中でふと『価値観が変わる瞬間』という言葉に出会いました。」
エンターテインメントは「目に見えるもの」だけではない。その本質は、人々に新たな価値観や生き方を届けることだと気付いた。そこからは「地方に住む女性たちが、自分の可能性に気付き、新しい価値観を手に入れられる場を作りたい」と考えるようになった。
「これまでは東京、大阪、名古屋といった大都市がエンタメの中心でした。でも、地方にはまだまだ自分を表現する場が少ない。だからこそ、47都道府県でイベントを開催しようと決めました。」
この決意に対し周囲からは「無謀だ」「こんな時期にイベントを立ち上げるなんて」と否定的な意見も多かった。しかし西村氏は「他人の意見ではなく、自分の信念に基づいて行動すべき」と確信し、挑戦を決意。その結果、3年間で日本全国を巡るイベントを成功させることができた。
「ミセス・オブ・ザ・イヤー」から「アンド・ミスター・オブ・ザ・イ ヤー」へ

「このイベントを立ち上げるにあたり、私はただのビューティーコンテストにはしたくなかった、これは『人生にストーリーを持つ人々の生き方の祭典』です。」
「そして、『自分自身にリミットをつくらず、エイジレスに、ボーダーレスに、ジェンダーレスに挑戦し続ける、愛と感謝にあふれたかっこいい女性になろう』という理念のもと、イベントを開催しました。」
この理念に共感したのは、女性だけではなかった。2年目になると、「女性が輝いても、女性だけでは社会は変わらない」という考えから、男性部門「ミスター・オブ・ザ・イヤー」を創設。男女が互いに支え合い、共に輝く「最高最強のパートナーシップ、一緒にいればもっと強くなれる」をテーマに掲げた。
「輝く女性を応援し、女性を称賛し、社会で活躍する女性を支える男性こそがかっこいい——そんな新しい男性像を提示しました。」
当初はジェンダーギャップ指数が低い日本において「受け入れないのでは?」といった意見もあったが、蓋を開けてみると、多くの男性がこの理念に共感し、参加を希望するようになった。今では、年齢や性別を問わず、誰もが自分らしく輝ける場として、全国各地で開催されている。
「エンターテインメントとは、人が輝く瞬間に出会うこと」

現在、このコンテストは日本国内にとどまらず、台湾、韓国、LA、コロンビア、フランスなど、世界へと広がりつつある。しかし、西村氏は「イベントを広げることが目的ではない」と語る。
「私は、この理念を広げていきたいと思っています。どこにいても、誰であっても、一歩踏み出せば人は輝くことができる。それを証明したいです。」
このコンテストでは、99歳の女性や92歳の男性が参加するなど、年齢の壁を超えた挑戦が生まれている。さらに、参加者が地域で講演会を開いたり、YouTuberや起業家として新たな道を切り開いたりと、人生を変えるきっかけとなっている。
「エンターテインメントとは、生きるために必要なものではないかもしれません。でも、生きる意味を教えてくれるものだと思います。私は、人が輝きだす瞬間に立ち会えることが、この仕事の最大の魅力だと感じています」
『いつからでも、誰であっても、どこにいても一歩を踏み出せば人は輝くことができる、新しい仲間に出会える、そしてそれが世界を変えるエネルギーになる』
西村氏のエンタメへの情熱は、単なるイベントの枠を超え、一人ひとりが自分らしく生きる社会を作るための大きな原動力となっている。
【プロフィール】
株式会社UNITED PROMOTION 代表取締役 西村紗江子
四半世紀にわたりエンターテインメント業界に携わる。映画、イベント企画制作を手掛け、2020年より全国47都道府県でMrs&Mr of the Yearを展開。年齢や性別の枠を超えた新しい価値観を提案し、日本国内だけでなく、海外にも活動を広げている。
https://mrs-of-the-year.com/
https://united-promotion.jp/
情報提供元: マガジンサミット