競輪のユニフォームリニューアルをきっかけにデザインコンテスト「KEIRIN ART AWARD」が開催!受賞者を発表!
2024-12-13 15:47:37
世の中には様々なデザインコンテストがありますが、時には少し変わったユニークなコンテストも行われています。今回開催されたのは、公益財団法人JKAが開催した「KEIRIN ART AWARD ~KEIRIN は、新たな未来へ走り出す~ 」。この度、その受賞者が発表となりました。
KEIRIN ART AWARD ~KEIRIN は、新たな未来へ走り出す~
KEIRIN ART AWARDは、 JKAが22年ぶりとなるユニフォームのリニューアルに伴い開催。ユニフォームを利活用する「アップサイクル」部門と、KEIRINが持つ魅力を多くの方々へ伝えることを目的とした「アートポスター」部門の全2部門制となる業界初のアップサイクル&デザインコンテストとなっています。
アップサイクル部門 受賞者
アップサイクル部門では、競輪で過去22年にわたって選手が実際に着用していた9色のユニフォームを使用した作品を提案。様々な作品が集まりました。
グランプリ
作品名:「HASSO Cushion」/作者:王婧怡(オウ・セイイ)
作品について:
エネルギッシュさと、フィジカルの強靭さ。競輪の魅力は、スポーツの域に留まらず、観る者の心を揺さぶります。「HASSO Cushion」は、そんな競輪選手たちの肉体的な美しさと圧倒的なエネルギーを、日常に取り入れるためのアップサイクルプロダクトです。競技の中で肉体が発する瞬間的な激しさを、クッションという柔らかな形で表現しました。触れるたびに競輪の「疾走」がもたらす高揚感と、その先に広がる安らぎを体験できます。
審査員コメント:
一目で心惹かれてしまいました。特徴的なフォルム、カラーリングは競輪とそのユニフォームをさらに魅力的にしてくれていると思いました。
準グランプリ
作品名:「KEIRINユニフォームバッグ」/作者:OHAGI
作品について:
ユニフォームの形状と伸縮性のある素材、キャッチーな数字のデザインを活かして、 自転車とも親和性の高いユニフォームのボディバッグを提案します。 このバッグを背負って競輪気分になることで、サイクリングやお出かけがより楽しくなれば嬉しいです。
審査員コメント:
製作において廃棄部分と工程を極端に削ったアイデアは、まさにアップサイクルに相応しい提 案でした。
ライフスタイル賞
作品名:「リペアシール」 /作者:大畑 五月
作品について:
古くなり、ダメージの出来てしまったアイテムを、絵を描くようにリペアできるシールです。 競輪のユニフォームの独特なデザインや素材を余すことなく使ったシールは、 古くなったり、ダメージがあったりするアイテムを新たな表情に生まれ変わらせてくれます。このシールによるリペア体験を通じて、コミュニケーションを生み、 環境保護の意識と、競輪の魅力を、より多くの人に伝えていくことが狙いです。
審査員コメント:
アップサイクルグッズを用いて修復を行うという斬新なアイデアや、ユニフォーム素材、色を使って自分を表現するという新しい価値を生み出している点が素晴らしい作品です。
JKA特別賞
作品名:「自転車好きのためのメッセンジャーバッグ」/作者:穂積 優
作品について:
カラフルなユニフォームと象徴的な選手番号を底面にも配置し、自転車に乗ると特に大胆に際立つメッセンジャーバッグです。1970年代、この形のバッグのルーツであるバイシクル・メッセンジャーは、元々は車社会や環境破壊への反目的なポリシーを持った若者が多かったといいます。世界を代表する自転車競技である競輪のユニフォームをメッセンジャーバッグにアップサイクルするというのは、環境にも優しい自転車乗りであるという新しいメッセージとなりそうです。
JKA コメント:
配色の美しさや車番が見えるデザイン等、ユニフォームの特徴を活かした、思わず欲しくなるような作品でした。
アートポスター部門 受賞者
アートポスター部門では「世界のKEIRIN」としての魅力を象徴的かつ端的に示す作品を募集。多くの学生やアーティスト、デザイナーたちが 「KEIRIN」というテーマに挑戦しました。
グランプリ
作品名:「努力が強さになる」/作者:治部 晶
作品について:
競輪の鮮やかでエネルギッシュなレースの裏にある、選手の努力や葛藤をイメージして制作しました。何層にも重ねられた線は自転車を漕いだ跡であるとともに、「目に見える努力」の蓄積です。この作品では「線」に大きな意味を持たせ、重きを置きました。華やかなレース時とは対照的な、練習時の努力や葛藤という、別の視点で競輪を見るきっかけになる作品にしたいと思い制作しました。
審査員コメント:
華やかな表舞台の背景に目を向けた素晴らしい作品だと思います。この努力の積み重ね、選手同士の思いなどが紡がれて今があるのだと知ると、競輪がさらに魅力的に感じられます。
準グランプリ
作品名:「Integration」 /作者:松田 兼一郎
作品について:
ブレーキのない自転車で最高速度70キロを超えるスピードで競い合う選手たち。その激動の中で一体化する選手と自転車を、競輪の象徴である車輪をモチーフに9色で表現しました。研ぎ澄まされた肉体と精神、スピードを感じられるようにシャープな印象に。また、ポスターの天地左右どこを上にしても成立する仕様に。このポスターを見た選手、スタッフ、観客の思いが一体化して競輪の明るい未来をイメージできることを目指しました。
審査員コメント:
スポーツの身体性ではなく、車輪やユニフォームの色を使った抽象的アプローチに意外性を感じました。
様々な作品が集まった今回の KEIRIN ART AWARD。今後もこういったユニークなコンテストが開かれれば面白いのではないでしょうか。刷新された新しいユニフォームは以下のサイトで詳細を公開しています。
新ユニフォーム特設サイト: https://keirin-new-uniform.jp/
情報提供元: マガジンサミット