これからの季節にピッタリな身も心も涼しくなるホラーゲーム

背筋も凍る純和風ホラーゲーム

夏というと欠かせないものの一つとしてあげられるのがホラーでしょう。
実際、テレビなどでも心霊や恐怖体験を扱ったものも多くなりますが、それはゲームにおいても一緒のこと。
この季節になると実にいろんなホラー系ゲームがリリースされますが、そんな今夏、特に注目したい1タイトルとしてあるのが、ここで取り上げる『音無の井戸-33の願い事-』です。
『音無の井戸-33の願い事-』は大ジャンルではホラーとなり、分類としては『かまいたちの夜』や『サイレン』などに代表される和風タイプの恐怖ものゲームになります。
和風タイプのホラーゲームはその特徴として、恐怖心を煽り立てるビジュアルとサウンドで構成された、いわゆる心理的な揺さぶりをかけるということがあげられるでしょう。
ジワリジワリとした身の毛もよだつ展開には思わず背筋も寒くなるというものですが、『音無の井戸-33の願い事-』においても、そんな極上の恐怖を体験することができるのです。

怖いだけではなくゲームとしての完成度も高め！

『音無の井戸-33の願い事-』はコマンド選択をメインとするアドベンチャー形式のゲームですが、アイテム収集などのゲーム的なギミックがあることでメリハリのきいたプレイをできることに特徴があります。
ネタばれになるといけませんので詳細は省きますが、「あるアイテムを○個探す」というような依頼を受けて、必要な数だけ集めるという具合です。

そして、そのアイテムのあるロケーションというのが寂れた農家であったり、廃校舎であるなど、いちいち恐怖心を駆り立てる場所であるのがポイントでしょう。
そして陰気なビジュアルもさることながら特筆したいのはサウンドにあり、舞台となる寂しい雰囲気の緊迫感を高める耳障りな音が、なんとも恐怖感を駆り立ててくれるのです。
突然のサウンドの変化に思わず「ビクッ！」となることはうけあいで、より恐怖を体験したいのでしたらヘッドフォンを装着してプレイすることを強くオススメします。

秀逸なストーリーにも注目！

和風ホラーといえば「田舎」「夏」そして「昭和という時代背景」がよく似合います。
それはたぶん、横溝正史や江戸川乱歩らが小説や映画において生み出した和風ホラーのスタイル、そしてそこから視聴者が受けた刷り込みが大きいといえるかもしれませんが、『音無の井戸-33の願い事-』においても、そういう時代性を大事にした日本ならではの恐怖感を上手にゲーム化している印象を受けました。
『音無の井戸-33の願い事-』のゲームの舞台ももちろん昭和。
そこからも古く伝わる和風ホラーへのリスペクトがうかがい知れるというものです。
ゾクリと背中に冷や汗をかくような怖さが好きなのでしたら、きっと満足のいく恐怖（？）を味わうことができるでしょう。

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