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辻希美、小児アトピー性皮膚炎セミナーに登壇「1人でも多くのパパ・ママにこの話を届けたい」

2026-07-03 06:30:48

2026年7月1日(水)に時事通信ホールにて、バイオ医薬品企業・サノフィ株式会社主催のイベント「小児アトピー性皮膚炎セミナー」が開催され、ママ代表としてタレントの辻希美さんが登壇した。

小児アトピー性皮膚炎は、小児期から適切な治療を行うことで病状の経過や予後の改善につながると期待されており、医療も日々進歩している。

セミナー中には、国立病院機構三重病院小児科 臨床研究部長の長尾みづほ先生と辻希美さんのトークショーも行われ、子どもの年齢やライフイベントの節目に合わせて肌の状態や治療方法を見直す重要性が伝えられた。

治療環境や方法に悩む方のヒントになれば嬉しい

まず初めに、今回のイベント主催会社であるサノフィ株式会社 皮膚領域戦略統括部 統括部長 幼方佳奈子氏による開会挨拶が行われた。

「自分の身近に、肌が痒そう、湿疹が見えるな、というお子さんがいるという方もいらっしゃるんじゃないかなと思います」と呼びかけ、「小児アトピー性皮膚炎は、毎日の生活や子どもの将来に大きな影響を及ぼします。治療環境や方法について、この先どうしようと悩む保護者の方も多く、もう少し治療について考えたり、見直すタイミングということに関してヒントがあれば良いのではないかと思い、セミナーを企画しました」と語った。

3歳、6歳、12歳は治療を見直す重要なタイミング

続いて、国立病院機構三重病院小児科 臨床研究部長・長尾みづほ先生が登壇。

小児アトピー性皮膚炎は、乳幼児期から学童期の子どもの10人に1人が悩む代表的な疾患であることを説明し、「痒い」「湿疹がある」「繰り返すこと」が特徴で、学童期には中等症以上の患者が増える傾向にあると解説した。

「乳幼児期に皮膚炎があってもその後軽快する子もいれば、ずっと続いてしまう子もいる。また、現在はアトピーが出ていなかったとしても、色々な要因で新たに発症したり悪化することもあります」と、生活環境の変化が病状の発症や悪化につながるケースが多いと言い、「入園・集団生活が始まる3歳」「小学校入学の節目である6歳」「思春期に到達する12歳」のタイミングで自分の子どもの症状や治療方法を見直すことが大切だと語った。

子どもの睡眠や学校生活、家族の負担を総合的に考えることが大切

また、痒みが強く、繰り返すという小児アトピー性皮膚炎特有の症状により、「夜眠れない」「授業や遊びに集中できない」など、生活への影響が大きい点も留意するべきだという。

夜間に十分な睡眠が取れないことで、学校生活や集団生活に悪影響を及ぼしている場合や、子どもの心の状態が良くない場合は治療を見直すサインとのこと。

また、「子どもが夜眠れないことで保護者の方も満足な睡眠が取れなかったり、共働きの世帯が増えているなかで、ここにこの薬を塗って、飲ませて……などのケアや、定期的な通院など、親御さんにも大きな影響を与えるわけですよね。なのでやはり、家族全体の困りごととして捉えることが大切ですし、フォローしていく体制を整えていくことが必要だと思います」と、子どもの治療を支える保護者の負担についても言及した。

5児の母として考える小児アトピー性皮膚炎

長尾先生の講演後は、タレント・辻希美さんが登場。母としてのリアルな目線を交えたトークショーが行われた。

「私も肌が弱くアレルギー持ちで、かつ子どもが5人いるということもあり、我が家にもアレルギーの子がいます。普段は大丈夫でも卒園や入学など、環境が変化するタイミングでだめになってしまうことはたしかにあるなと改めて思いました」と、講演を聞き終えて自身の育児経験を振り返った。

「子育てをしていると毎日バタバタで、目の前のことしか見えなくなっていることも多くて。いま症状が出ていないから大丈夫と思ってしまいがちですが、他人事ではなく、みんなが知っておくべき内容だと思いました」と語った。

また、赤ちゃんの肌はきれいな反面、ちょっとした刺激でも傷つきやすく炎症が起きやすいため、肌を守るためにも保湿が重要だという話題になると、普段から口が酸っぱくなるほど保湿の大切さを説かれてきたという辻は「夏でも冬でも毎日テカテカになるまでクリームを塗っていましたが、それがアレルギー対策に関係しているとは思っていませんでした」と驚きの表情を見せた。

気になる症状がある場合は早めに医療機関へ相談を

生後10カ月の乳児を育てる母親として「赤ちゃんって肌の湿疹が出ちゃうことが多いじゃないですか。乳児湿疹と小児アトピー性皮膚炎を見分けるのって難しいなと思って。何が一番違うのかなと気になります」と素朴な疑問をぶつける辻。

質問に対して長尾先生は「乳児湿疹の場合は、清潔にして洗って、適切にケアや保湿をしてあげれば自然ときれいになっていくのですが、小児アトピー性皮膚炎の場合は何度も繰り返してしまいます。あとは痒がるので、いろんなところをかく様子も見られます。両者の肌トラブルに対して行う治療内容はあまり変わらない部分もあるので、まずは医療機関で診てもらうのが良いと思います」と回答。

その都度相談することで、「このお子さんはずっと湿疹が続いているな」「1・2回で終わっていったな」ということがトータルで見て診断できるようになるので、迷ったときは医師に相談することが大切だという見解を述べた。

治療の選択肢が増えていることを、もっと多くの人に知ってもらいたい

従来、小児アトピー性皮膚炎の治療では、スキンケアやステロイド外用薬を中心とした治療が行われてきた。

しかし近年は、新しい外用薬や、注射薬や内服薬、紫外線照射など、症状や年齢に応じた治療選択肢が増え、治療に対する考え方が大きく変わってきている。

「以前は諦めていたような状態でも、症状が出ない、あるいは出ても軽微で日常生活に支障がない状態を目指せるようになりました」と長尾先生は、治療目標の変化を説明した。

しかし、治療の選択肢が増えたという事実は、現在のところあまり認知されておらず、アンケート対象を小児アトピー性皮膚炎の子どもを持つ保護者に絞っても、約7割は「知らない」という。

「こういうのって知っているのか知らないのかで選択肢が変わってくると思うので、1人でも多くのパパ・ママにこのお話が届いたら良いなと思いますし、今日学んだことを私自身も口を大にして発信していけたらなと思います」と辻も前向きなコメントを残した。

小児アトピー性皮膚炎は、誰にでも起こり得る身近な疾患の一つである。

3歳・6歳・12歳という成長の節目に、改めて我が子の肌トラブルと向き合い、治療方針や日々のケアについて、医師と相談しながら見直すことが大切だ。

情報提供元: マガジンサミット