アクティオ「根こそぎ切るソー」が2025年度グッドデザイン賞を受賞!街路樹伐採の常識を変える革新技術
2025-11-07 16:00:36

株式会社アクティオは、街路樹伐採製品「根こそぎ切るソー」が2025年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表し、11月6日に受賞記念お披露目会を開催。バックホーを使った実演も行われ、実際の伐根作業が行われた。
「根こそぎ切るソー」は、バックホーに円筒形のホールソーを装着し、切り株にかぶせてゆっくりと回転させることで地中の根を安全かつ効率的に切断する機械である。

従来のチェーンソー工法やスタンプカッター工法では、一株あたりの伐採までに3.5時間程度と非常に時間がかかってしまう。当然人員を割く必要があり、その上音が大きく騒音トラブルが発生しやすい問題点も。
しかし「根こそぎ切るソー」では掘削面積を最小限に抑え、舗装や縁石を傷つけるリスクを大幅に低減。さらに、木屑の飛散や騒音も抑えられるため、歩行者や近隣住民に配慮した作業が可能となっている。
また、作業効率の面でも優れており、従来の人力による伐根作業に比べて作業時間を約3分の1に短縮。1日あたりの伐根本数は従来の2~3本から6~7本へと大幅に向上した。これにより、作業時間だけでなく必要人員の削減にもつながっているとのこと。

「根こそぎ切るソー」は、街路樹の根の構造や環境に応じて最適な仕様を追求。主根が太く抜けにくい樹木や、水のある方向に根を張る樹木にも対応できるよう、ホールソーの外径を704mm、ストロークを900mmに設定されている。また、刃にはプラスチック用のピット刃を採用し、石や不燃物に当たっても切断を継続できる設計とした。
「根こそぎ切るソー」は改良を重ねており、改良型ではホールソーの大きさを変更可能にし、木屑や土を排出しやすい凹凸構造を採用。最新型ではセンターピンをはじめとする主要部を強化し、斜めに植わった切り株にも対応できるよう進化している。

施工時は、まずピンで切り株を固定しホールソーを安定させてから回転させ、切り株を根元から切断。切り株と根の間に約10cmの隙間ができた後、バックホーで揺らしながら掘り起こすという工程を取る。
2025年度グッドデザイン賞を受賞

2025年度グッドデザイン賞受賞の背景には、街路樹伐採現場における人材不足の解消や、環境・近隣への配慮、そして作業効率と安全性の両立といった点が高く評価された。
アクティオ広報部長の進浩氏は、受賞について「約5,000点の応募の中から、我々の作品も選ばれたということで、弊社でこのような賞を受賞できるということが非常に嬉しく感じております。」と喜びをコメント。
伐採に時間がかかる大木や、作業員が危険を伴う高所。さらに作業場所が非常に狭くても難なく伐採が可能な「根こそぎ切るソー」を、ぜひ活用してみてはいかがだろうか。
情報提供元: マガジンサミット