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片付けのプロが現場で見た!「片付く家」と「散らかる家」の決定的な違い

2025-09-18 11:00:00

片付く家と散らかる家には決定的な違いがあった!

私は片付け・収納の専門家として9年間、1000件以上、様々なご家庭のサポートをしています。お客様全員が散らかっているのかというとそうでもなくて、とてもキレイに暮らされている方がもっと美しく機能的な収納にしたい、という方もいますし、玄関に入った瞬間に「あ、すごく散らかっている」、と感じるご家庭もあります。

皆さんも、ご友人の家の遊びに行った時に、とってもスッキリしてきれいな家、と感じる時もあれば、なんだかゴチャゴチャして散らかっている、と感じることもあると思います。

その両者には決定的な違いがいくつかあるのです。

この違いをしっかりと理解すればご自身の暮らしも、いつもスッキリ片付いた家になるのです。

片付く家と散らかる家の違い①物の量が圧倒的に違う

まず何と言っても圧倒的に違うのは物の量です。こんなこと、専門家が言わなくても誰でも分かる!と思われると思いますが、やはりこれが一番の原因です。

暮らしの中の物の量は、案外、他の家庭と比較をしにくいのです。

私達のような仕事では、お客様の持ち物1つ1つ全て拝見します。ストックの量、使っている物や使っていない物、ゴミのような物もあれば大切にしている物も。とにかく散らかっている家には物が本当に多いのです。

もう一回言います。多すぎて収まらないのです。

逆に言うと、物の量が少ないのに散らかって、片付かない家は見たことがありません。

上の画像は実際のお客様宅のストック品です。ウエットテッシュですが、この写真の2倍程度の量(30パック程度)がありました。

ウエットティッシュを1パックだけ持つ人、3パックをストックする人、1ケース12パックでストックする人など様々ですが、1つのストック品が12倍あると、たいてい他の洗剤や消耗品も同じようストックが多く、家中いろいろな収納がストックだけで埋め尽くされてしまっています。

片付く家と散らかる家の違い②物の買い方が違う

先述の物の量にも関わってきますが、物の買い方が違います。

物の量が少なく、片付いている家の人は、自分にとって必要で大切な物を買います。物の量が多く、散らかっている家の人は、安かった、とりあえず、何となくで物を買います。

長年の経験からの私の持論ですが、人は大切にしている物は大切にきちんと片づけるのですが、どうでもいい物、安かった物に関しては、適当な扱いをし、その辺に放置していることが多いのです。

物の量が多く散らかっている家では洗剤などのストックも圧倒的に多いのですが、その理由はまとめて買ったら安いから、というものがほとんどです。もちろんお得に買う事は大切ですが、管理しきれない量を買い、また、どれくらいあるかも忘れて、2度買い、3度買いをしていき、家の中がストックで埋もれてしまうのです。

まずは、物の買い方から見直していくことが大切です。安い物を買うのが悪いわけではありません。もちろん安くてもとても役立ち必要な物もあります。

自分にとって必要で大切な物をできるだけ買うようにしましょう。

片付く家と散らかる家の違い③収納スペースの使い方が違う

収納スペースの使い方も大きく違います。

どういう事かというと、散らかっている家では収納の中には使っていない物、もしくは何が入っているか分からない物があり、使う物はその辺りに適当に出しっぱなしにしています。だから散らかっているのです。

片付いている家では、収納の中に使う物をしまっているのです。

よく考えるとそれが本来の収納なのですが、散らかった家ではすでに収納の前に物が置かれている事も多く、扉が開かない状況も見かけます。

とにかく収納には使う物をしまう事が大切です。

片付く家と散らかる家の違い④物の定位置が決まっているか

散らかっている家の多くの場合は物に住所が決まっていません。定位置がないので、片付けるとしても戻る場所がないのです。

片付けとは、元の場所に戻す、という事です。なので、元の場所がなければ片付くはずはありません。

片付いている家はほぼ全ての物に定位置が決まっています。特に日常的に使うような物にも定位置があります。TVのリモコンやティッシュなども定位置を決めています。

ちなみにこのティッシュも大きな違いがあって、片付いている家は1つの部屋に1つくらいですが、散らかっている家はリビングのあちらこちらから使いかけのティッシュが出てくるのです。ソファーの後ろに落ちていたり、床にもいくつも落ちている、テーブルの上にも椅子の横にも、棚にも、本当にあちこちにあるのです。

パッと手に届く場所にあった方がいい、そんな意見もあるようですが、場所も数も決めずにあちこちにある、という事が散らかっているという事なのです。

片付く家と散らかる家の違い⑤家や暮らしを大切に考えているか

さて今回、片付く家と散らかる家のいろいろな違いをお伝えしました。それぞれの要因があるのですが、最終的に何が違うのか、というと、家や暮らしを大切に考えているかどうか?という事につながります。

大切な家のスペースに使わない物、要らない物を溜め込んでいいのか?毎日の暮らしをどのような部屋で過ごしたいか?どんなテーブルの上で食事をしたいか?そんなイメージがしっかりとできている事も大切です。

散らかっている家の人は自分の理想の暮らしをイメージできていない人が多いです。家の中だから、誰にも見られないからどうでもいいんだ、という人もいます。そのような考えではみるみる家は住まいではなく、倉庫の様になってきてしまいます。

イメージをしてください。どんな暮らしがしたいですか?

大きな家ではなくても、ダイニングテーブルの上がスッキリしていて、そのテーブルで家族で食事を…素敵じゃないですか。どうぞ皆さんの理想の暮らしをしっかりイメージしてください。

誰も見ていない、のではなく、自分と家族が毎日見て過ごす家です。


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情報提供元: michill (ミチル)