舞台「ハリー・ポッター」榊原郁恵、高橋ひとみ、松井玲奈が聖地ロンドン旅!撮影地巡礼や現地公演を堪能でバトンつなぐ
2025-06-25 15:00:24

TBS赤坂ACTシアターでロングラン上演中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」が、今年7月に4年目に突入します。そんな節目を前に、2022年の日本初演からマクゴナガル校長役を務め、6月26日で卒業する榊原郁恵さんと高橋ひとみさん、 7月から新たにハーマイオニー・グレンジャー役としてデビューする松井玲奈さんの3人が、「ハリー・ポッター」シリーズの故郷・英ロンドンを訪問。「聖地巡礼」ツアーの密着ムービーなどが公開されました。
ロンドンに到着した榊原郁恵さんと高橋ひとみさんは、さっそく「ハリー・ポッター」シリーズの世界を体感できるロケ地ツアーへ。撮影地として知られるキングス・クロス駅やレドンホール・マーケット、ホグワーツ魔法魔術学校の大広間のモデルとされるオックスフォード大学のクライストチャーチ・カレッジなど、魔法の世界と現実が交差する聖地を訪れました。
■キングス・クロス駅──物語のはじまりの場所!
まず訪れたのは、ホグワーツ魔法魔術学校へと向かう「9と3/4番線」が存在することで知られるキングス・クロス駅。実際の9番線と10番線ホームの改札を見学したほか、あの「カートを押しながら勢いよく柱に入っていくシーン」の撮影に使われた柱にも足を運びました。

フォトスポットでは、榊原郁恵さんがグリフィンドール、高橋ひとみさんがスリザリンのマフラーを身につけ、カートとともに記念撮影を敢行。
榊原郁恵さんは「舞台と映画と実際のもの全てがマッチしすぎていて不思議な気分。大人気な様子を見て、『私たちマクゴナガルなのよ〜!』ってワクワクしました」と語り、高橋ひとみさんは「フォトスポットが映画そのままで感動。全ての始まりの地ですね。人気の理由がよくわかります」と感想を述べました。
■ホグワーツ魔法魔術学校の大広間のモデルが目の前に!
続いて、ホグワーツ魔法魔術学校の大広間のモデルとされる、オックスフォードのクライストチャーチ・カレッジを訪問。敷地内の様々な場所で実際に撮影が行われた、まさに「聖地」と言える場所に二人は目を輝かせ、それぞれの舞台経験を重ねながら見学しました。

榊原郁恵さんは「オックスフォード大学の“学び合いの精神”は、ハリー・ポッターのカンパニーにも通じてる。年齢や経歴に関係なく、刺激し合い、リスペクトし合う舞台の空気と、とてもよく似ていると感じました」と感想を語り、高橋ひとみさんは「わたし達も日々全力で支え合い、常に仲間が側にいると実感している。ここ(オックスフォード大学・舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』)を卒業したらきっと世界の見え方が違うと思います」とコメントしました。
キングス・クロス駅のほかにも、1881年に建設されたレドンホール・マーケットやセントパンクラス駅など、ハリー・ポッターのゆかりの地として知られる名所を巡りました。レドンホール・マーケットにて、居酒屋「漏れ鍋」(映画「ハリー・ポッターと賢者の石」)への入り口が撮影されたとされる通りを歩いた榊原郁恵さんと高橋ひとみさんは、「ここをハグリッドとハリーが歩いたのかと思うとテンションが上がる」と声を弾ませ、現地の賑やかな雰囲気とともにその世界観を楽しんでいました。
■松井玲奈が合流で本場ロンドン公演を観劇!
ロンドン・パレスシアターで、松井玲奈さんと合流し、ウエストエンドパレスシアターで上演中の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」を観劇。東京公演は新バージョンによる短縮版のため、一部・二部あわせて約5時間におよぶオリジナル版の観劇への期待も高まりました。
観劇後、松井玲奈さんは「お客さんが一緒に盛り上がって、観ている側も出演者のような気持ちになれました」、榊原郁恵さんは「日本人よりも観客の皆さんの感情表現が豊かで、ナチュラルに物語が深く入ってきました。東京では 劇場が大きいので大きく伝えることを意識しがちだけど、ここでは自然体で届いている印象です」、高橋ひとみさんは「テンポが速く場面転換も多いのにとても分かりやすい。自分が演じているシーンもまるで違って見えたのが面白かったです」とそれぞれ感激した様子でした。
グッズ売り場では、幕間で装飾も物語に合わせて変化するなど、劇場全体で“魔法の物語が進行していく”感覚を存分に堪能。松井玲奈さんはTシャツやマグネット、高橋ひとみさんと榊原郁恵さんはマグカップやトートバッグなどを購入しました。終演後には特別に舞台上やバックヤードに入らせてもらい、キャスト視点で劇場を見学する体験もしました。
■ロンドン版キャストと交流
3人は、ロンドン公演でマクゴナガル校長役を演じるデブラ・ローレンスさん(DebraLawrance)とハーマイオニー・グレンジャー役のナナ・アジェイ=アンパドゥさん(NaanaAgyei-Ampadu)と交流。同じ役同士だからこその温かな会話が交わされました。

松井玲奈さんが「7月からハーマイオニー役で出演予定です」と話すと、ナナさんは「私も出演し始めてからまだ8週間。最初は何が起こっているのか分からないほどだったけど、すべてがあなたを守るために動いているから大丈夫」とエールを送りました。
榊原郁恵さんと高橋ひとみさんは「マクゴナガル校長役を演じる上で大事にされていることは何ですか?」と質問。これに対して、デブラさんは「私はマクゴナガルを愛している。昔のヴォルデモートの戦いで沢山の愛する人を亡くした彼女だからこそ、復活させてはならないという想いは人一倍強いのよ」と答えました。
また、デブラさんが「マクゴナガルが一番恐れているのはヴォルデモートが戻ること。でも、ハーマイオニーが一番恐れているのはマクゴナガル先生に怒られることよ」と話し、笑いが起こる一幕もありました。
[https://youtu.be/L8_qyjJWKRw]
■【トーク】卒業を前に——3年間で育まれた想い
ーー3年間を振り返っていかがでしたか?
高橋:長いようであっという間でした。榊原さんは最初の1カ月間、ずっと出演されていて、“最初のマクゴナガル先生”として作品を作り上げたことは本当に特別だったと思います。
榊原:“作り上げていく”というプロセスを経験したからこそ、感動の種類も違います。ずっと続いていくものだと思っていたけれど、卒業が近づくとすごく感慨深くなって…。“みんなの親のような気持ち”で舞台に立っているような感覚があります。マクゴナガル先生の役柄が、自然とそうさせてくれたのかもしれません。
高橋:実際、普通に“校長先生”って呼ばれたりもして(笑)。私生活でも“校長先生らしくいなきゃ”と思うようになっていました。
ーーこの舞台ならではの特徴や、他の作品との違いは感じましたか?
高橋:ここまで作品やキャストを大事にしていただけることに感激でした。常に細かなチェックが入っていて、衣裳が少しでも緩んでくると、すぐに新しいものが届くんです。いつまでも見守られている感じがして、本当に愛のある現場でした。
榊原:私たちが初めて劇場入りしたとき、普通なら楽屋口から入ってそのまま舞台に立つところを、海外スタッフの配慮で観客と同じようにロビーに集合して、“客席へどうぞ”と案内されて——客席ドアを開けた瞬間、煉瓦造りの重厚感あるセットが目の前に現れて、“いよいよ始まる”という気持ちに自然と気持ちが切り替わりました。そうした丁寧な演出が、本当にこの作品ならではだと感じました。卒業しても、衣裳はちゃんと保管されていると聞いています。
高橋:良かったです! なんか少し置いていける、って思うと…。
笑い合う二人の姿には、3年間この舞台を支えてきた確かな誇りと、マクゴナガル校長のような深い慈愛が滲み出ていました。6月の卒業まで、舞台に立ち続ける二人の姿は、作品にとってかけがえのない“物語の一部”となりそうです。
■【トーク】3年目から4年目へ繋ぐバトン
今回のツアーを通して、作品への向き合い方や世代交代のプレッシャー、そしてロングラン作品ならではの魅力について、3人で深く語り合う様子も見られました。
松井:初めての海外チームとの仕事に不安を感じます。
榊原:サポートは手厚く、稽古はワークショップのようで新鮮だったわ。
高橋:稽古でたくさん引き出してくれるので何も心配はない、大丈夫!
松井:早く稽古に参加したくなりました。
榊原:3年分の積み重ねの中に入るのは大変よね。
松井:過去と比べられるプレッシャーもありますが、自分なりのハーマイオニーを届けたいです。
榊原:変わっていくんだもの。ロングランの魅力ってそこだよね。この舞台で得たものが今後演じる役にも活きてくると思う。
高橋:そうね、役者としての幅が広がりそう!
3人はそれぞれの胸に新たな想いを携えながら、舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の4年目へとバトンをつなぎ、日本への帰路につきました。“物語”を受け継ぐ者として、そして新たなステージに向かう俳優として、それぞれの次なる一歩へと踏み出しました。
情報提供元: マガジンサミット