「いま必要なのは直感力、スピード感、度胸」。「城北化学工業株式会社」代表・大田友昭氏の経営哲学に迫る
2021-10-25 18:00:03
テンカイズα。この番組は、TBSラジオで放送中の「テンカイズ」の番組内だけでは紹介しきれないアツイ人たちをYouTube限定で紹介して行く番組。様々な業界で活躍する人に迫ります。
今回のゲストは直観力で持続的な会社を作り上げる「城北化学工業株式会社」代表・大田友昭さんです。
城北化学工業とは?
宇賀なつみアナウンサー(以下、宇賀)「早速ですが、城北化学工業はどんなことをしている会社なんですか?」
大田友昭さん(以下、大田)「精密化学品というものを製造しています。プラスチックとか石油とかでできるような大量に作るものではなくて、少量を作って、それが様々な用途に使われるような製品を製造しています。」
宇賀「どんなことに使用されるんですか?」
大田「例えば、今一番よく使われているのはスマホとか、パソコンとか。」
宇賀「お仕事をしているうえで、普段から大事にしていることってどんなことですか?」
大田「前はリーマンショックとか、それから地震とか色々あって、そういう時にサプライチェーンが分断されちゃうと。それで、分断されちゃうと在庫がなくて供給できなくなりますよね?グローバルで、例えば中国で問題があった時に供給ができなくなる。そういう意味でどうやったら継続することができるかっていうのを、今は在庫の面だけですけれども様々な面において注力するということを心がけています。
直観力 スピード感 度胸
宇賀「どうでしょう。最近のコロナもありますけれども、世界的な動きを感じることはありますか?」
大田「ものすごく今動きが早いので難しいと思うんですね。以前だったら中期計画とかで5年先を計画するとか、3年先を計画するっていうことをやっていて、ゆっくりと計画していたのが、今は三ヶ月先に何が起きるか分からないというような状況の中で、全く違うようなやり方になってきている。やっぱり直感力がないと駄目ですね。理論だけで考えていると、やはり理論は過去に起こったことで積み上げていきますから。いったいこの後何が起きるのかなというようなことを研ぎ澄ましておいて、そこである程度理論も加味しながら計画を立てて、それをスピード感をもって度胸で一気に実施してしまうという事が大事ですね。」
宇賀「直感力、スピード感、度胸。これすごく大事なのは分かるんですけど、どうすれば鍛えられるんですかね?」
大田「一生懸命仕事をするというよりも、余裕を持つことが重要なんじゃないかなと思います。」
変わった社内制度とは?
宇賀「会社内でユニークな取り組みがあるという風に伺ったんですが。」
大田「はい。真夏日手当っていうのを考えたんです。外の気温が30°以上になったら500円支給しますと。マカオのカジノで大小っていう合法的なゲームがあるんですけど、要はサイコロの目が大きいか小さいか当てるだけなんですが、経営に活かせないかなと単純に思って。数字が大きい小さいで30°より上がったら真夏日手当をあげればいいという風な考えです。」
宇賀「じゃあ、『今日も30°を超える』と嫌な気持ちになるところを、『500円もらえる』という気持ちになれるわけですね。他には何かありますか。」
大田「例えばスポーツマンが着るようなパジャマを支給したりとか。食事はなるべく良いものを用意するとか。さっき言いましたけど、継続するためにはどういう事が必要なのかを考えています。そういう小さな積み重ねが継続に繋がるんじゃないかなと考えていますね。」
大田友昭×テンカイズ
宇賀「では最後に、太田さんの今後の展開を教えてください。」
大田「少しでもいいから継続して成長していけるということを考えています。リーマンショックのような2007年、2008年と、大変な時がありましたけれども、必ず長い目で見れば少しずつ成長していくと。成長することによって木の年輪のように、難しい年でもちょっと成長する。それから調子がいい時にはたくさん成長すると。そのような過程を経ながら展開、成長していければいいかなと思っています。」
宇賀「ありがとうございました。」
テンカイズ
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城北化学工業株式会社
URL:http://www.johoku-chemical.com/
城北化学工業はリン酸エステル化合物の専門メーカーとして創業。車、衣料、パソコンなどの身近なところで活用されているプラスチック、繊維、ゴム、潤滑油などの性能を向上させる添加剤を中心に取り扱っています。
情報提供元: マガジンサミット