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肉・魚・野菜・ごはん 「冷凍保存」のコツと目安

2016-10-25 18:30:22


執筆:永吉 峰子(管理栄養士)
買いすぎた食品を保存するのに便利な冷凍保存。
うまく活用すれば時短調理につながる為、冷凍庫に沢山食品をストックされている方も多いのではないのでしょうか?
そんな冷凍保存について、気になる保存の期限などのコツを管理栄養士がお伝えします。

冷凍保存の基本とは?


1.なるべく小分けにして冷凍する!
食品を冷凍する際、食品の内部の水分が結晶化して食品の組織を破壊してしまいます。その為、なるべく短時間で食品を凍結することがおいしく冷凍するコツ。
冷凍する食品は1回分ずつ小分けにすると、短時間で凍結することができます。小分けにしておけば、使用する時も便利です。
2.しっかりと密閉して劣化防止を!
冷凍庫の中は意外と乾燥しています。その為、乾燥しないよう食品は密閉できる容器に入れるかラップでしっかりくるむなどし、密閉して保存するようにしましょう。
食品中の油脂も時間がたつと酸化してしまいますが、密閉することで参加を防ぐことができます。
3.細菌の管理にも気をつけて!
冷凍保存中は細菌類の多くが活動は休止状態になりますが、菌が減ったり死んだりするわけではありません。冷凍中休んでいる細菌類は、解凍や加熱で活動しやすい温度になると再び増殖していきます。
その為加熱したカレーなどを冷凍する際は、容器を氷水につけるなどしてなるべく短時間で粗熱をとるようにしましょう。また解凍の際は、乾物や火の通ったもの以外は冷蔵庫で解凍するとよいでしょう。

食品別の保存方法と使用期限の目安とは?


1.肉類
小分けにして冷凍し、解凍する際は冷蔵庫で5時間程度かけて解凍します。保存期間はおおよそ2週間~1か月程度です。
肉にあらかじめ下味をつけたり、ひき肉は肉団子やハンバーグにしたりすると解凍後の時短調理にもつながります。
2.魚類
魚類は特に鮮度が大切な食品です。内臓やエラなどが付いたままの一匹の魚は、下処理をして鮮度低下の原因となる内臓などをしっかりと取りましょう。切り身にしてから冷凍すると使いやすく便利です。
切り身の魚は1切れずつラップに包んで冷凍できます。発泡スチロールのパックに入ったまま冷凍すると、旨み成分が流れ出てしまうので必ず取り出すことがポイントです。
使用期限はおおよそ2週間ですが、なるべく早めに使い切るようにしましょう。なお解凍は冷蔵庫で解凍します。
3.貝類
あさりやしじみなどの貝類は、砂抜きをすればそのまま冷凍保存ができます。密閉できる袋に入れ、1ヵ月を目安に使いりましょう。
解凍はせず、冷凍したまま使用することができます。パスタや味噌汁などに使えて便利です。
4.ごはん
ご飯類は炊きたての状態でラップにくるみ、粗熱をとってから冷凍します。炊きたてをラップで包むことで適度に水分を包むことができ、ぱさぱさになるのを防ぐことができます。
老化を防ぐ為、なるべく平たく包むことがポイントです。ごはんの粒をつぶさないようにふんわりと包みましょう。
解凍は電子レンジで加熱します。1ヵ月を目安に使い切りましょう。
5.野菜類
種類にもよりますが、野菜は冷凍できるものがほとんどです。必ずカットをし、1回分ずつラップに包んで冷凍しましょう。
解凍は必要なく、そのまま調理できます。生食には不向きなので、炒め物やみそ汁の具など加熱して使用するようにしましょう。
また、野菜は水分が多いので乾燥に弱い食品の1つです。他の食品以上に密閉することに気を使いましょう。使用の目安はおおよそ1ヵ月です。

便利な冷凍保存。冷凍方法や解凍方法にしっかりと気をつけて、より美味しく上手に活用してみてくださいね。

<筆者プロフィール>
永吉峰子(ながよし・みねこ)
管理栄養士。大手小売企業にて店長、商品開発を経験後、現在は「健康」「食」に関する執筆を中心に活動中

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情報提供元: mocosuku

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