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イキイキと働き続けるために…「更年期」について知っておこう

2016-10-20 21:30:37


執筆:Mocosuku編集部
監修:太田 郁子(医学博士)
女性なら誰しもが平等に訪れる「更年期」。
特に40代後半前半の閉経を迎える前はホルモンバランスが崩れやすい時期です。
仕事や子育てなど、しっかりとキャリアプランや人生設計を見据えている女性は、これから迎えることになる「更年期」についてもう知っている人もいるでしょう。
更年期になると、心身にどんな変化があらわれるのでしょうか?また、閉経や更年期にはどのように備えたらいいのでしょうか?

どうして更年期障害になるの?


女性ホルモンは、小児期、思春期、性成熟期、更年期、老年期の5つのライフステージによって変動していきます。
初潮を迎える思春期に女性ホルモンは上昇し、性成熟期に入るとホルモンバランスが安定します。そして、閉経を迎える50歳頃には女性ホルモンが減少します。性成熟期から徐々に女性ホルモンが減っていき、閉経を迎える前後数年間を「更年期」と呼びます。
女性の健康を支えている女性ホルモン。更年期では女性ホルモンのバランスが崩れることにより、身体や心にともに次のような「更年期障害」があらわれます。
・顔がほてる
・寝つきが悪い
・疲れやすい
・トイレが近い
・怒りやすくなる
・落ち込みがちになる
・排尿痛や性交痛がある


更年期にはどうやって備えたらいいの?


月経不順に気を配ろう


閉経は誰もが迎えるもの、と月経不順や異常出血を見逃しやすい時期です。
この時期は子宮体癌やその前癌病変とされる子宮内膜増殖症の好発年齢ですが、子宮頸がん検診で異常がないとついつい安心して、「更年期の出血だろう」と自己判断して、放置や発見が遅れることも珍しくありません。
まずはご自分の月経不順に今まで以上に気を配り、自己診断を控えましょう。

かかりつけの婦人科を見つけておこう


通常、身体に異変を感じたらその都度病院へいく人も多いでしょう。頭痛や下痢、ほてりなど更年期の症状はさまざまです。
いくつかの医療機関を渡り歩いていると、薬の飲み合わせや副作用など心配になってくるかもしれません。
そんなときに役立つのが「かかりつけ医」です。
かかりつけ医は、自身の病気や健康について日頃からなんでも相談できる医者のことを言います。かかりつけ医を見つけておくことで、日頃から自分の健康と向き合い、身体の状態や変化について知ることができます。
また、大きな病気にかかったときも、かかりつけ医を見つけておくことで、大きな病院に紹介してもらいやすくなります。
更年期の場合、かかりつけの婦人科を探すポイントは次の通りです。
・自宅から通いやすい場所にある
・待ち時間があまり長くない
・夜間や休日の対応もしている
・医師がきちんと話を聞いてくれる(看護師や受付の対応が丁寧)

イライラや憂うつな気持ちになるなど、突然の心と身体の体調の変化に驚くこともあるでしょう。あらかじめ「ここだ」と納得できるかかりつけの婦人科を探しておくことで安心できます。
しっかりと準備を整えておけば、更年期障害も怖くありません。
太田郁子先生・倉敷平成病院婦人科医長
<監修者プロフィール>
太田 郁子(おおた・いくこ)
倉敷平成病院婦人科医長、医学博士、日本子宮内膜症啓発会議実行委員

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情報提供元: mocosuku

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