残暑・猛暑による子供の室内化が免疫機能の低下に?思わぬ感染症のリスクが増える現状
2025-09-22 19:38:21
9月に入っても酷暑が続く日本。2025年の夏も例年と同等以上の猛暑を記録している。この暑さから熱中症の患者数が増加し、一定の気温を超えた場合、保育園や幼稚園の園庭での外遊びや、屋外でのプールの授業・営業を取りやめる動きが全国的に出てきている。実際に熱中症になる人も多い今、子供や自分を守ために取っている行動の一つでもあるのだ。
しかしながら熱中症予防のために、冷房のある室内で過ごすことは良い一方で、窓・扉を閉めて換気が不十分な室内で複数の子どもたちが過ごすことは感染症リスクでもある。また、換気問題だけではなく、一般的に高温環境は「熱ストレス」をももたらして、それによって身体に炎症がおきて免疫が下がってしまうと言われている。
脱水症状に陥ることで、免疫細胞が体内のリンパ系を移動できなくなってしまったり、免疫に必須なビタミン・ミネラルの吸収が落ちたりと、体内の水分が不足していることが免疫を下げてしまうことにも繋がる。
参照:https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/lb_virus/hfmherp_disease/
例年7月〜9月ごろにかけて子供を中心に感染が広がるヘルパンギーナや手足口病は、新型コロナウイルス感染症が流行した2020年以降、例年と比べて発生が減少していた一方で、社会活動の再活発化に伴い、近年都内でも報告数の拡大傾向が見られている。
免疫は、生まれつき、もともと備わっている自然免疫と、病原菌やウイルスに触れることによって学習していく獲得免疫の2つに分かれる。ヘルパンギーナや手足口病の感染増加は衛生観念の高いコロナ禍を経て、子どもの“獲得免疫“が未熟であるために発生しているとも言える。

第1〜12週における診断週別 百日咳届け出数(2018〜2025年)
参考:国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイトより
赤坂ファミリークリニック院長 伊藤 明子医師も次のように語る。「今年は本格的な夏になる前に、例年と比較して『百日咳』や『りんご病』など、お子さんがかかりやすいとされている感染症の流行がみられました。百日咳は、2018年に総数把握を始めて以降、過去最大を記録するほどです。子どもたちは外で体を動かすことで、適度にエネルギーを発散し、そして太陽光を浴びながら免疫の調整を行うビタミンDを生成しています。しかし、屋外で過ごす時間が多いと、運動不足や睡眠の質の低下、さらには日光不足といった、免疫機能に影響を及ぼす要因が重なってしまいます。特に夏場の室内は、冷房によって換気が不十分になりがちで、密閉・密集の環境がつくられやすくなります。運動量も減っていき、その結果、免疫バランスが乱れた状態での飛沫感染リスクが高まることも見逃せません。熱中症対策として『外出を控える』ことも有効ですが、室内にいるからといって感染リスクがゼロになるわけではありません。だからこそ、日頃から菌やウイルスの存在を意識しながら、可能な範囲で感染症の発症を防ぎ、感染してしまった場合にも早く回復できるように免疫の状態を整えておくことが大切です。子どもたちの健やかな成長のためにも、正しくリスクを理解し、適切な対策を講じていきましょう」

以上のことから、酷暑の夏こそ、より一層、子どもの免疫を意識することが重要となる。ではどうしたらいいのだろうか?
先ずは子どもの場合、うがいや手洗いはもちろん、栄養バランスの良い食事・睡眠を十分にとり、適度に遊ぶ時間の確保など日常の中で免疫ケアをするように心がけるのが大切だ。また、免疫ケアには体内からのケアも大切で、子どもが飲める、食べられる免疫ケアアイテムを取り入れるのも一つかもしれない。例えば、免疫ケアにはプラズマ乳酸菌入りの商品もいいと聞く。そのため子ども専用健康飲料でもある「キリン つよいぞ! ムテキッズ」などを取り入れてもいいかもしれない。
子どもだけではなく、子どもと接する大人も感染症予防が必須となる。夏・秋は冷房で意外にも体が冷えていて、屋外と室内の温度差で体調を崩す人も見られる。大人の場合も規則正しい生活を心がけると共に「キリン iMUSE 免疫ケアサプリメント」など免疫サポートをしてくれるサプリメントを状況に合わせて取り入れてもいいだろう。
寒い冬の方がマスクをするなど感染症予防をしっかりしている人も多いのが現状だが、夏も侮れない。まだまだ残暑が続くので大人も子供も免疫の状態を整えるよう意識してみてはいかがだろうか。
情報提供元: マガジンサミット