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スマホのバッテリーは劣化しやすい? 間違いだらけのスマホバッテリーの基礎知識

2017-08-20 10:00:00

スマートフォンの充電について、みなさんは勘違いしていることはありませんか?昔のケータイ時代の知識が、最新のスマートフォンにも通用するとは限りません。

たとえば「スマートフォンのバッテリーを長持ちさせる」というフレーズには、ふたつの意味があります。

「バッテリーが減らないように、電気の消費を抑える」という意味 「バッテリー本体が劣化しないように、充電に気を配る」という意味

このふたつについて、注意すべきことを紹介します。

バッテリーの減りを遅くして長持ちさせるには?

「バッテリーが減らないように電気の消費を抑える」という意味は、バッテリーやスマートフォンが新しい状態で行うべき節電術と言えます。

もし、バッテリー本体が劣化している場合は、まずバッテリーを新品に交換することが最良かつ先決となります。

バッテリー節電術のポイントは「バッテリーがフル充電状態にあるときに、なるべく余計な機能を動かさないこと」。

基本は、これに尽きます。

スマートフォン機能の中で、バッテリー消費の激しい機能としては、動画再生があります。さらに、通信も電力消費が激しい機能です。つまり、動画見放題のストリーミングサービスで、動画をいくつも再生させていると、あっという間にバッテリーが空になってしまうということです。

また、移動中の無線LAN接続をオンにしていると、複数のエリアを移動するたびに接続処理が行われます。接続可能なエリアから外れると、次のエリアをサーチして接続しようとします。つまり、移動している間中、接続処理、エリアサーチという処理がひたすら繰り返されることになり、徐々にバッテリーが減ってしまうのです。

そこで移動時は、動画再生、無線LAN、Bluetooth接続といった機能はオフにしておくことをおススメします。また、通信しながら動画再生をさせるようなことはバッテリー消費に最も影響を与えるので、控えたいところです。

どうしても移動中に動画を見たいというのであれば、あらかじめ配信サービスが対応していれば、スマートフォンに動画をダウンロードして視聴するようにしましょう。スマートフォン側にダウンロードされていれば、余計な通信は発生しませんので、その分、バッテリーが長持ちします。

バッテリーの劣化を防ぐには?

最近のスマートフォン向けバッテリーは、リチウムイオンバッテリー(Li-ion、LIB、LiBと表記される)が主流です。リチウムポリマーと呼ばれるバッテリーも、リチウムイオンに含まれます。それ以前のバッテリーはニッケル水素(Ni-MHなどと表記)が主流でした。

ニッケル水素バッテリーには“メモリー効果”と呼ばれる困った性質がありました。具体的には、残量が40%くらいの時点でバッテリーを充電し、また40%まで使って充電するといった使い方を繰り返していると、残量40%で残量0を示すようになってしまうのです。

そのため残量が数%までバッテリーが減るか、放電させてから充電するという充電方法で、メモリー効果を回避する充電方法が推奨されていました。最近のリチウムイオンバッテリーでは、メモリー効果は、ほぼ解消されているため気にする必要はありません。

ただし、充電アダプターの質が低いと、満充電になったにも関わらず、充電が止まらない過充電現象が発生してしまうことがあります。バッテリーの過充電は、バッテリーにダメージを与えてしまうので、充電しっ放しで放置せず、満充電(100%)になった時点で充電器や充電ケーブルからスマートフォンを外しましょう。

また、バッテリーの過充電は、バッテリー本体が発熱して熱くなってしまう現象を伴います。リチウムイオンバッテリーに、熱は大敵です。最悪破裂してしまう恐れがあります。サムスン製のスマートフォンで、過充電によってバッテリーが爆発した事故のニュースを聞いたことがある人もいるかと思います。

ああいった事故は、充電中にバッテリーが発熱し過ぎた結果、爆発してしまったと思われます。バッテリーの発熱だけでなく、負荷の高い処理を行った結果、本体が発熱し、その熱がバッテリーを加熱してしまい、最終的に爆発してしまうといった事故につながることも考えられるので注意してください。

なお、充電するタイミングですが、リチウムイオンバッテリーはメモリー効果を気にしなくていいので、バッテリー残量がたくさんあっても充電ケーブルや充電器に置くタイミングに関しては、特に気にしなくてもいいでしょう。

過放電にも注意

ただ、充電しないで長期間放置したためにバッテリーが完全に空になってしまう現象である過放電が発生すると、そのバッテリーは、充電ができなくなってしまいます。強引に復活させる方法はありますが、一般の人には難しいため、こうなってしまうと、そのバッテリーは使えなくなってしまいます。

バッテリーが交換できるAndroidスマートフォンは、劣化したバッテリーはユーザー自身でも交換ができますが、iPhoneシリーズやバッテリー内蔵式のAndroidスマートフォンは、ユーザー自身ではバッテリー交換ができません。そのため充電には、注意を払う必要があると言えます。

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情報提供元: クチコミ.jp

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