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昼寝は何分がベスト!?美容にも効果的な昼寝のメリット

2020-01-01 07:00:00

昼寝=怠け者?の風潮が変化

かつての日本には「昼寝をするのは怠け者」といった風潮がありました。
仕事もせずに昼間から寝てしまうような人間は、白い目で見られるのが普通だったのです。

最近は、そういった風潮が変化し、 昼寝には美容に良い効果をもたらしたり、作業効率を上げるためにも良い行為という考えに変わってきているようです。
最近では、昼寝を推進する企業も増えているとか。
ランチ後の合間にちょっと顔をうずめて身体を休めリフレッシュしましょう。

脳の機能が大きく回復する昼寝

ここ数年の研究により、昼寝をする人は決して怠け者ではなく、それどころか逆に仕事の生産性が高いことがわかってきました。
昼下がりに10~20分の睡眠をはさむと、脳の機能が大きく回復するというのです。

もともと海外の企業を中心に昼寝を推進する動きがあり、デキるビジネスマンほど昼寝をし、いまや「パワーナップ」なる愛称までついているほどです。

ここで大事なのが昼間の長さです。
睡眠時間によってパワーナップの効果は大きく変り、やり過ぎれば悪影響も出てしまいます。

そこで時間ごとの昼寝の効果の違いを紹介しましょう。

■10~20分の昼寝

10~20分の睡眠で、人間の集中力や生産性は大きくアップします。
2006年にオーストラリアで行われた実験によれば「10分寝るだけでも脳の働きが復活する」とのこと(※1)。 仕事中に昼寝をする場合は、静かな場所で軽く目を閉じるだけでも頭の疲れが格段に違ってきます。

■30分の昼寝

睡眠時間が30分を超すと、ノンレム睡眠がステージ2に変わり「浅い眠り」に入っていきます。
2015年にフランスのパリ第5大学が発表した論文では、30分の昼寝を行うと、体内の老化スピードが下がるという研究結果が報告されています。
30分ぐらいなら夜の睡眠にも影響が出ないので、寝つきが悪いとお悩みの方にも安心ですね。

■40~60分の昼寝

このあたりから、人によっては夜の睡眠に悪影響が出てしまいます。
ただし、一部の実験では60分の昼寝で全身がリフレッシュしたとの報告もあるため、個人差の問題が大きいようです。
もし30分までの昼寝で変化を感じられなかったときは、試しに5分ずつ時間をのばして、自分に適したパワーナップを確認してみてください。
人によっては40分、50分、60分が最適なパワーナップに繋がるかもしれません。

■60分以上の昼寝

昼寝を60分以上するとどうなるのか。
2016年に東京大学が約30万人のデータを調べた研究では、60分以上の昼寝をする人はメタボになる確率が50%高い、という驚異的な報告もあるそうです。
その原因は解明されていない部分がありますが、これらの結果から30分以内の昼寝がオススメで、昼寝をすることで疲労を回復させ、集中力や記憶力UPなど、午後の活動の質の向上が期待できます。

人間の1日の活動時間は、意外と長いものです。
通常の睡眠ではなかなか疲れが取れなく、次の日なんだかだるく、疲労が蓄積する一方…。
疲れた自分の身体をいたわるのは、自分しかできない事なので、自分の身体に目を向けるためにも積極的に昼寝を行って、身も心もリフレッシュしましょう!


(※1) Brooks A, et al. "A brief afternoon nap following nocturnal sleep restriction: which nap duration is most recuperative?"(2006) Faraut B, et al. "Napping reverses the salivary interleukin-6 and urinary norepinephrine changes induced by sleep restriction."(2015) Tomohide Yamada, et al. "Daytime napping, daytime sleepiness and the risk of metabolic diseases: dose-response meta-analysis"(2016)


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情報提供元: michill (ミチル)

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