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食べるだけで脂肪燃焼って本当?「MCTオイル」が最強の油といわれる理由

2021-10-26 18:37:44

日本でも、オリーブオイルやエゴマ油のような質の良い油(オイル)を選んで摂るという習慣が定着しつつあります。なかでも特有の脂肪燃焼効果があり“かけて食べる油”として注目されているのがMCTオイルです。

2021年秋から日本で初めて「日清MCTオイル」が機能性表示食品として販売されるなど、ますますその健康サポート力が気になるMCTオイル。そこでMCTオイルの最新研究とその結果について各専門家に取材しました。

MCTオイルとは

MCTオイルとは、母乳や牛乳などの乳製品、ココナッツなどのヤシ科植物の種実に含まれる成分である中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)のみを抽出してつくられたオイルのこと。食用油に含まれるLCT長鎖脂肪酸(Long Chain Triglyceride)と比べ、体内で素早く消化・吸収されケトン体を生成し、エネルギーになりやすいという特長があります。

また、無味無臭でサラリとしており料理との相性が良く、飲み物と混ぜても摂取しやすい一方で、直接加熱すると煙が出るため、炒め油や揚げ油には向かず“かけるオイル”として利用するのがおススメ。パンなどの生地に練り込んでの加熱も可能です。

酸化しにくく暗所での常温保存が可能ですが、カップラーメンなどのポリスチレン製の容器に入れると容器の内部が変質しお湯等がこぼれる可能性があり、かける場合は中身を別容器に移し替えてから使用や、その他、一度に摂りすぎるとお腹がゆるくなることがあるので注意する必要があります。

MCTオイルは普段の食事に取り入れやすい

柔道全日本男子チーム体力強化部門長で、トップアスリートから一般の方まで、それぞれに適したカラダづくりを提案・指導している岡田 隆先生(日本体育大学 准教授)は、無味無臭でどんな食材にもあわせやすいMCTオイルは、普段の食事に取り入れやすいため、心やカラダに負担をかけずに継続的なダイエットやカラダづくりにおススメと話します。

岡田先生は「極端な食事制限や運動は、一時的に痩せたとしても疲労や体力低下を引き起こし、ひいては免疫低下や気力低下を誘発することになる。リバウンドしないためにも、ゆるやかに体脂肪を減少させながら続けていくことが大切であり、そのために食べ物の持つ力を最大限に活かすのが秘訣」と説明。一般的な食用油よりも約4倍速くエネルギーに変わるため体脂肪になりにくいだけでなく、カラダについた脂肪の燃焼も期待できるMCTオイルを活用し、食事を楽しみながら継続したダイエットを目指してほしいとしています。

さらに、食べる順番「食物繊維→たんぱく質→脂質→糖質」を意識することで、消化吸収のスピードをコントロールするなど、カラダへの負荷を抑えながら満腹感も維持し間食を防ぐなどの工夫が、食べても太りにくい体質への鍵になるそうです。

運動不足の今だから取り入れたい脂肪燃焼オイル

私たちは通常、食事からカラダを動かすエネルギー源を摂取し活動を通じて消費しています。しかし自粛生活が長引くことで活動量が格段に減り、カラダの機能が滞っている状態が続くと、知らないうちに脂肪が蓄積されやすい“不燃体質”になってしまいます。

今回、専門家の知見や最新研究などを交えながらMCTの健康価値を広く発信する「MCTプラス・コンソーシアム」は、MCTオイルを継続的に摂取することで、脂肪が燃焼する様子を可視化できるかを検証。サーモグラフィによる測定の結果、MCTオイルを2週間継続摂取することで、うなじ~首筋、腕、すね・ふくらはぎなどの部位で体表温度の上昇を確認。また、比較対象として通常の植物油(キャノーラ油)を摂取した群の中には MCT オイル摂取群と同様に体表温度が上がった方も確認されました。

図1~3)MCTオイルを2週間継続摂取することで体表温度が上昇。

この結果について中村 康宏先生(虎ノ門中村クリニック院長)は、「摂取した油(脂質)がエネルギー源となり体表温度の上昇につながったと考えられるが、MCTオイルは脂肪の蓄積を避けながら脂肪燃焼へ導いてくれるため、脂肪燃焼体質を目指す生活者にとって、より良い選択になると言える」と説明しています。

写真)お話しを伺った岡田 隆先生(日本体育大学 准教授)、中村 康宏先生(虎ノ門中村クリニック院長)

今日から、脂肪燃焼体質を目指す!

もちろん、カラダにうれしい作用のある食品であっても摂りすぎは良くなく「摂った油は使って燃やす」のが基本。そこで今回は、フードスタイリストのまちやまちほ氏による朝食や昼食時など、カラダを動かす前に食べるのにぴったりなMCTオイル活用レシピを紹介します。

ハーブ、唐辛子、にんにくで脂肪の燃焼を促進「ハーブ&ガーリックのフレーバーオイル」

材料★:にんにく(スライス)…2 片分/赤唐辛子…1 本/黒こしょう(粒)…10 粒/お好みのハーブ…適量/MCTオイル…適量(今回は約100ml)★20食分

作り方:①保存瓶に好みのハーブ、赤唐辛子、にんにく、黒こしょうを入れる。

② ①が漬かる程度 MCTオイルを注ぎ入れる。※一晩置いてからが食べ頃です。

脂肪の吸収を抑え排出を促すキノコキトサンを美味しく摂取「マッシュルームのポタージュ」

材料:マッシュルーム…5~6 本/玉ねぎ…1/4 個/水…100ml/牛乳…200ml/MCTオイル…小さじ2/塩、こしょう…各適量/トリュフ塩…少々/パセリ…適量(みじん切り)

作り方:①マッシュルームと玉ねぎを薄切りにして小鍋に入れ、水を加えて中火にかける。

② ①がひと煮立ちしたら火からおろしハンドブレンダーで撹拌する。

なめらかになったら牛乳、MCTオイル、塩、こしょうを加え、再度中火にかける。

③ ②が温まったら、もう一度ハンドブレンダーで撹拌して器に盛りつけ、トリュフ塩、パセリを散らし、お好みで MCTオイル(分量外)を回しかける。

材料:にんにく(スライス)…2 片分/赤唐辛子…1 本/黒こしょう(粒)…10 粒/お好みのハーブ…適量/MCTオイル…適量(今回は約100ml)

作り方:①保存瓶に好みのハーブ、赤唐辛子、にんにく、黒こしょうを入れる。

② ①が漬かる程度 MCTオイルを注ぎ入れる。※一晩置いてからが食べ頃です。

ダイエットだけでなく、さまざまな健康ニーズに応えるポテンシャルがあり、特にコロナ禍で活動機会が減少した私たちの強い味方といえそうなMCTオイル。ご紹介したレシピ以外にパスタなどに直接かけても良いそう。あえて、まぜて…気軽に食事に取り入れながら毎日を健康的に過ごしたいものです。

SPRiNG(スプリング)
Fujisan.co.jpより

情報提供元: マガジンサミット

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