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「顔のテカリ」 どうしたら防げる?

2016-10-04 21:30:56


執筆:青井 梨花(助産師・看護師)
季節はすっかり秋ですが、まだまだ暑い日も多く、汗もかきやすいこの時期。顔のテカリが気になる方もいらっしゃることでしょう。
でもそもそもなぜ、顔のテカリが出てしまうのでしょうか?また顔のテカリを防ぐ方法はあるのでしょうか?
ご一緒に見ていきましょう。

「顔のテカリ」防止ケアを見直す!


「顔のテカリを防ぎたい!」と日々いろいろな対策をしているのに、なぜか顔がテカってしまうという方はいらっしゃいませんか?
意外にも、普段から行っているケアが顔のテカリを悪化させているかもしれません。まずは今一度、ご自身の「テカリ防止ケア」を見直してみましょう。まずは以下の項目をチェックしてみてください。
□顔がテカるので、1日に何度も洗浄剤を使用して顔を洗っている
□ゴシゴシ洗うとテカリも取れて気分爽快!と感じる
□洗顔後は、化粧水や乳液など塗るとまた顔がテカる気がして何もつけない
□あぶら取り紙は必需品である
どれかひとつでも当てはまるという人は、これらのケアによってかえってお肌のバランスを崩し、皮脂を過剰に分泌させてしまう悪循環に陥っている可能性があります。

なぜ顔はテカるのか?


では、お肌のバランスが崩れると、なぜ皮脂分泌が過剰になってしまうのでしょうか?顔のテカリの原因について見てみましょう。
通常お肌の皮脂は、皮膚の1番外側で皮脂膜という膜をつくることで、以下のような役割を担っています。
・肌の内部の水分が逃げないよう、乾燥から守るという役割
・紫外線やアレルギーの元となる物質など、外的刺激から肌を守る役割

また、皮脂膜の下にある角質細胞内のNMF(天然保湿因子)や、角質細胞をレンガにたとえたときに、このレンガとレンガの間を埋めている角質細胞間脂質(セラミド等)もまた、肌の水分を保ち、肌本来が持つ保湿成分が外へ流れ出るのを防ぎ、乾燥から肌を守る役割をしています。
通常はこの「皮脂膜」「NMF(天然保湿因子)」「角質細胞間脂質」の3つがバランスよく働くことで、「肌のバリア機能」が保たれています。ですが、このうちのどれかの機能が低下するなどしてバランスがくずれると、肌のバリア機能も保たれなくなり、いろいろなお肌のトラブルを招きやすくなってしまうのです。
顔のテカリに関しても、さきほど挙げたケアで必要以上に皮脂を取り除いてしまうと、役割を遂行しようとさらに皮脂を分泌させて肌を守ろうとします。そのために皮脂が過剰に分泌され、かえってテカってしまうのです。
そのほか、皮脂の分泌量には「アンドロゲン」というホルモンも影響しています。ホルモンの分泌が盛んな思春期から20代くらいでは皮脂量が多く、その後は加齢とともに減っていくといわれています。

正しいスキンケアが、顔のテカリを防ぐ基本


お伝えしてきたように、顔のテカリを防ぐには、肌のバリア機能が正常に機能することが必要です。
そのために基本となるのは、正しいスキンケアを日頃から心がけることです。次のことを参考に、正しいスキンケアを実践してみましょう。
1.洗顔方法
洗顔料を使用して1日に何度も洗顔することは、かえって大事な皮脂も洗い流してしまうことになります。そしてその結果、肌のバリア機能を崩してしまう恐れがあります。
洗浄剤を使用しての洗顔は、朝夕2回程度にしましょう。
また、肌に過剰な刺激を加えることも肌のバリア機能を低下させる一因となります。ですので、ゴシゴシ洗うのは禁物!やさしく洗うためには、洗顔ネットなどでしっかり洗浄剤を泡立てましょう。
手のひらと顔の肌との間に泡をサンドし、泡を動かすイメージで洗います。また、泡タイプの洗浄剤を使用するのもオススメです。
お湯だと皮脂を落としすぎますから、すすぎの際はぬるま湯で洗い流します。最後にタオルを使用するときも、水滴をおさえるようなイメージで、やさしく押さえるようにして拭き取りましょう。
2.洗顔後は保湿をしよう
「洗顔後、保湿に化粧水や乳液を使用すると、ベタベタする感じがして保湿はしない」という人もいるかもしれません。
しかし洗顔後からどんどん肌内部の水分が蒸発していき、肌の乾燥がすすむと、結果、皮脂の過剰分泌につながり悪循環を招きます。そのため保湿はぜひ心がけたいもの。化粧水や乳液は油分少なめのさっぱりとしたタイプのものを選ぶとよいでしょう。

3.紫外線対策を!
紫外線も肌のバリア機能を低下させる一因です。
日焼け止めクリームの使用や、帽子や日傘、サンシェードなど、日頃から紫外線対策をすることも顔のテカリ防止に有効です。日焼け止めクリームは、使用後は肌に残らないよう、やさしくしっかり洗い流しましょう。
4.あぶら取り紙はほどほどに
何度もあぶら取り紙を使うこともまた、過剰に皮脂を取り去っていることとなり悪循環を招くことがあります。
こすらずにティッシュでやさしくおさえる程度にとることも方法のひとつでしょう。
<執筆者プロフィ-ル>
青井 梨花(あおい・りか)
助産師・看護師・タッチケアトレーナー
株式会社 とらうべ 社員。病院や地域の保健センターなど、さまざまな機関での勤務経験があるベテラン助産師。
現在は、育児やカラダの悩みを抱える女性たちの相談に応じている。プライベートでは一児の母。

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情報提供元: mocosuku

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