ネットもリアルも区別なし! SNSやTwitterでも犯罪になる改正ストーカー法
2017-10-10 10:00:00
2016年の5月にネットで活動していたアイドルにつきまとい、ブロックされているにも関わらず、TwitterでDMを送り続け、刺傷事件にまで発展するという事件が起きました。犯人がつきまとっていたアイドルは一時、意識不明の重体に陥るといった痛ましい事件でした。
これをきっかけに、ストーカー法改正の動きがおこり、結果、改正されることが決まりました。改正法は、2017年1月から施行されています。
常識の範囲内でインターネットを使っている人にとっては、まず関係ない、影響はないと言える改正ストーカー法ですが、自分の行為が誤解を受けないようにするためにも、最低限、知識として知っておくことは必要です。
そこで、どういったことが罰せられる=犯罪にあたるのか、説明したいと思います。
Twitterでの粘着は犯罪行為
気楽につぶやいたり、人とコミュニケーションが取ったりと、SNSの代表とも言えるTwitterで起きやすいトラブルがいくつかあります。
たとえば、Twitterのつぶやきが原因で炎上してしまい、多方面から集中砲火を浴びた結果、精神的に耐えられなくなってアカウントを消して逃げ出してしまうというトラブル。
また、Twitterを使い軽い気持ちで犯罪行為を予告するようなつぶやきを行ったために、警察に逮捕されてしまい、裁判で有罪判決を受けるといったトラブルです。
こうしたトラブルは、一般常識を持っていれば、被害に遭うことは、まずないと思われます。
しかし、ちょっとしたはずみや、きっかけで、トラブルに遭うことはゼロではありません。
たとえば、自宅にいてリラックスした状態でスマートフォンを眺めていたら、炎上中のネタに遭遇。面白がって炎上している相手に対し、悪ノリして執拗に批判やつぶやきをしたら、今度は自分が犯罪者になってしまうのです。
「炎上している相手であれば、どんなひどいことを言ってもいい」ということはありません。相手の学校や勤務先を特定したり、その学校や勤務先に電話したり、メールを送ったりという行動を取って、炎上した人物を社会的に追い込むような行為もしてはいけません。
改正ストーカー法では、こうした個人を特定し、それを断りもなく公開することや、炎上した人が困るような連絡をするようなことが禁止されます。こういった特定行為に加え電凸(でんとつ)※1や、リア凸(りあとつ)※2を行うと犯罪となります。
※1電話をかけて問いただす ※2直接コンタクトをとる
正義感から起こした行動も、度を過ぎれば犯罪になってしまうことを理解しましょう。
ネットもリアルも区別されない時代に
インターネット上の自分は、匿名だなどと思っている人も多いでしょう。特に自分のリアルな個人情報を隠すことができるTwitterでは、マナーや道徳観を無視した行動を取ってしまいがちになるかもしれません。
・しつこくリプライを飛ばす ・ブロックされるたびにアカウントを新しく作成して続ける
など、繰り返す行為はNGです。また、Facebookなどを見つけ出して、相手を誹謗中傷するようなコメントを何度も投稿するような行為もNGです。
ここで問題なのは、批判コメントなのか?誹謗中傷コメントなのか?その判断は、自分の尺度での判断ではないことです。
たとえば裁判になったとき、「自分のコメントは批判であって誹謗中傷ではない」と主張しても、それを判断するのは自分自身ではないのです。
SNSだけじゃなくネット上のサービス全般に影響
改正ストーカー法が及ぶのはSNSだけでなく、ブログへのコメント、掲示板への書き込みも含まれます。たとえばオンラインゲームでの特定プレーヤーへのストー-カー、誹謗中傷行為も同様に含まれます。
ニコニコ生放送やツイキャスといった映像配信におけるコメントによる誹謗中傷やつきまとう行為も、これからは犯罪となります。
何気なしに書き込んだコメントで、人生を棒に振るようなことのないように注意しましょう。
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情報提供元: クチコミ.jp