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ひとより一歩先行くデジカメ撮影テクニック~親指オートフォーカスをマスター~

2017-08-05 10:00:00

デジタルカメラをさわり始めたばかりのとき、本体に付いている様々なボタンやダイヤルの意味すらよくわかっていなかったと思います。最近のデジカメは、全自動モードにしておけば、電源を入れてシャッターボタンを押すだけでも、普通に写真が撮影できるようになっています。

しかし、デジカメを使って撮影していくと、「もっとこうしたい」、「こうはならないかな・・・」といったように、自分の撮りたい写真のイメージが湧いていて来るようになります。

こうした思いが、デジタルカメラのテクニックを向上させる原動力になります。

さて、それではデジカメの撮影でワンランク上を行く撮影テクニックを紹介しましょう。

今回紹介するのは、「親指オートフォーカス(AF)」です。メーカーによっては、「ワンプッシュAF機能」などと呼ぶこともあります。

デジタル一眼レフ、ミラーレス一眼、コンデジ高級機には、ほぼ搭載されているのがこの機能です。ちなみに人間の親指にオートフォーカスの機能が搭載されるのではありません。

この機能を簡単に言うと、

デジカメを構えたときに、特定のボタンにオートフォーカス動作を割り当てる

となります。

シャッター半押し AFとどう違うの?

デジカメの基本設定では、オートフォーカスは、シャッターを半押し状態にしたときに働き出し、ピントが合ったときにシャッターが切れるようになっています。

被写体をかえたり、自分が動いたりした場合、シャッターをもう一度半押しすれば、ピントは合わせ直しされますし、追尾式のオートフォーカスモードでは、被写体やデジカメの動きにあわせて、連続してピントを合わせ直します。またピントが合わないとシャッターが切れない保護機能もあるので、ピンボケ写真を撮るという失敗を極力減らすこともできます。

しかし、風景や静物写真など、定点位置からの撮影の場合で、被写体との距離が変わらないのであれば、一度合わせたフォーカスを合わせ直す必要はありません。

一度合ったピントを、そのままの状態にキープしておけるのが親指オートフォーカス(AF)のいい点です。

次に親指AFのボタンを押すまでは、直前のピント合わせが維持されます。また、シャッター半押しでAFを合わせる動作が無効となっているので、そのまま押し込むだけで必ずシャッターが切れます。

同じ距離、同じ位置に形が同じで色違いなどの商品を複数撮影するケースでは、親指AFでピントを合わせたら、あとは商品を置き変えて、シャッターを切るといった動作を繰り返すだけで、毎回ピント合わせする手間を省いて、効率良く撮影することができます。

ただし、ピントが合っていなくてもシャッターが切れてしまうため、最初にきちんとピントを合わせる、置き替える商品の位置を正しく置くなど、注意を怠るとピンボケ写真を撮る確率も上がってしまう点には注意しましょう。

さらに、シャッター半押しのAF操作に慣れている人にありがちなのが、思いっきりシャッターを押し込んでしまうことです。半押しAFが機能しているケースでは、若干の抵抗を感じてから、最後まで押し込むという動作をしますが、親指AFでは、半押しの必要がないため、簡単にシャッターが切れてしまいます。

そのため、逆に手ブレが出やすくなるという人もいるようです。親指AF時は、しっかりとホールドするか、三脚でブレが出ないように注意するといいでしょう。

決め位置での撮影

車のレースや、定位置から動いている電車を撮影するといった場合は、「ここがベストポジション!」といったポイントがあります。そうしたポイントに三脚を立ててカメラを固定し、被写体がピントを合わせた位置まで移動してきた時にシャッターを切るといった撮影にも、この親指AFが役に立ってくれます。

また、あえて対象をボカしたいときにも、親指AFで被写体とは異なる位置にAFをセットし、そのままシャッターを切ることで、わざとボカした写真を撮影することもできます。

似たような機能として、合わせたピントをそのまま固定してしまうAFロックと呼ばれるものもありますが、これは親指AFとは異なる機能です。

親指AFという、たった1つのテクニックですが、このように応用次第で、カメラの撮影を幅広く、楽しいものにしてくれます。

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情報提供元: クチコミ.jp

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