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壁・床・天井・家具の置き方で部屋の見え方が変わる?空間を広く見せるにはコツがある

2017-08-04 10:00:00

日本の住宅の悩みは、なかなか広い部屋に住むことができないことだ。これは日本の住宅事情の特徴なので、仕方ないとあきらめていないだろうか?

実は、目の錯覚を上手に利用して部屋を広々と見せるためのノウハウがあるのだ。今回は、それをご紹介していこう。

明るい色が部屋を広く見せる基本

明るい部屋は広く見える。その端的な例が、白い部屋だ。壁・建具・天井を、すべて白で統一した居室は広く見える。また、家具ともコーディネートしやすいとうメリットがある。光の反射効果もあり、部屋を広く見せるための基本形と言えそうだ。

さらに、後退色と進出色の使い方もポイント。実際より、遠くに感じさせる色を「後退色」といい、逆に手前にせり出しているように感じさせる色を「進出色」という。

この進出・後退の関係は、色の面積比によって逆転する。

壁や天井など広い部分に淡い色を使い、家具など狭い部分に濃い色などにすれば、空間に奥行きが出て部屋の広がりを感じさせることができる。カーテンなど大きな面積を占める部分も、壁や天井と同じカラートーンで統一すれば、広く見せる効果がさらにアップする。

複数機能のある家具を有効活用

家具の使い方も、部屋を広々と有効活用する上で大きなポイントだ。収納付きの家具を使えば、スペースを大きく節約できる。デスクとしても使えるローボードなど、1台2役の家具は、スペースを生み出す上で有効だ。

例えば、座布団はテレビを見るときのクッションとしても有効だし、引出し付きベッドならたっぷり収納できる。

生活導線も確認しておこう。

部屋の真ん中に大きなスペースができるように配置するのがポイントだが、人が移動導線を妨げないように家具を配置していくことが大事。なるべくフロアが見えるようにしよう。入口から対角線上にスペースを空けておくことも部屋をすっきり見せる上で有効だ。

カーテンの位置や柄にも、部屋を広く見せるためのノウハウがある。窓の大きさには関係なく、カーテンやブラインドを、高い位置からフロアまで垂らすのがポイント。柄は無地か小柄がいい。大きな柄は、遠近感をなくす。縦方向に展開するテキスタイルデザインは、高さを強調してくれる。縦に伸びて、遠近感を持たせるように工夫しよう。

大きな家具は壁に寄せて、オープンスペースを確保

部屋の入り口から一番遠いコーナーに物を置くようにしよう。ただしその時、視線を遮らないように配置するのが重要だ。見通しが良い部屋は広く感じる部屋といえる。

乱雑のモノが置かれた部屋は狭く感じる

物をレイアウトする時はできるだけ高さ、奥行きなどのサイズを揃えよう。生活を感じさせるものが少ないと、部屋はすっきりと見える。いかにシンプルにまとめるかがポイントだ。

たとえば本棚も、同じ種類の本を並べて入れるとすっきりする。キッチンなどでは、同じ型と色のケースを並べると、一気に見え方がすっきりする。子供部屋は机の横にチェストや収納ボックスを置いて、細々したモノを収納するだけで見た目は大きく変わる。

大きな鏡は部屋を広く見せる

鏡により明るさがアップする。そして、ポイントはそこに映すもの。窓や外の景色が写るようにすると、さらに効果的なのだ。

ミラータイプの収納は、まさに一石二鳥と言える。姿見を並べて掛けておくという高等テクニックもある。

自然光を上手に使おう

鏡の例からも分かるように、光の採り入れ方は重要だ。特に、自然光の使い方が部屋を広くも狭くもするのだ。

明るい部屋は広く感じるし、暗い部屋は狭く感じる。窓の外の景色がよくない場合は、窓際に植物を置くとイメージが変わるのでぜひ試してもてほしい。

生活にマッチしたベストサイズの家具を選ぶ

背の高い家具は、心理的にも威圧感がある。特に、部屋に入ってすぐ近くに大きな家具があると圧迫感が出てしまう。逆に、目線を遮らない低い家具などを置くと、部屋が広く感じられる。

しっかり収納できることも大事だが、大きな家具で日常生活が息苦しくならないようにしよう。

要は、自分たちの暮らしや部屋の大きさにマッチした「必要なサイズ」を選ぶことが大切になる。

壁は一点にフォーカスさせる

部屋づくりは、1枚の絵を描くようなものだ。遠近法をしっかり意識した絵を描いてあげることで、部屋は奥行きのある広々スペースになる。

例えば壁。小さなものをゴチャゴチャ貼ったり掛けたりすると、人の視点は拡散し、狭く感じる。壁には視線を集めるようなもの一点だけを掲げよう。

来客者の視線を1点に集中させることができれば、不思議なことに室内の一部分が片付いていない場合でもあまり目立たない。

見せたくないものはなるべく部屋の死角に置くことがポイントなのだ。

透明なインテリアは影を作らない

明るさと見通しの良さの応用編。

ガラス系インテリアも有効活用しよう。ガラスのテーブルや透明のシャワーカーテンなど、広さや奥行きが増して見え、影もできにくいため明るさもアップする。

例えば、ダイニングテーブルなど、広い面積を占める家具の場合、光を透過させるテーブルを選ぶと、明るく見通しの良い部屋になる。

このように、ちょっとした工夫で部屋を広く見せることが可能なのが分かっていただけただろうか。これまで挙げてきたポイントを活用することで、広い空間を手に入れてほしい。

情報提供元: クチコミ.jp

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