高倍率ズームレンズとの組み合わせでボケ演出も可能な「EOS M5」を実写でチェック
2017-05-08 10:00:00
キヤノンが手がけるAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載する、ミラーレス一眼カメラ「EOS M」シリーズ。大型センサーを小型ボディに搭載することで、高画質とハンドリングの良さを特徴としている。
今回は、最新モデル「EOS M5」とそのキットレンズである「EF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STM」を用いて実写チェックを行っていく。
EOS M5のキットレンズには、これ1本で広角から望遠まで撮影可能な約8.3倍の高倍率ズームレンズEF-M18-150mm F3.5-6.3 IS STMがラインナップされている。
広角は35mm判換算約28.8mm、望遠は約240mmで、明るさはF3.5-6.3と望遠側ではやや暗くなるものの、約4段分の手ブレ補正機能「IS」が心強い味方となってくれるだろう。
このレンズの組み合わせによって、約2420万画素の高画質で目の前に広がる景色をしっかりと描写する。
望遠側では、肉眼では見えない細かな部分まで確認できるのが面白い。このレンズと明るい単焦点レンズがあれば、さらに撮影のバリエーションが広がるだろう。
このレンズの特徴は、18?50mm時に最短撮影距離が25cmであること。広角側でも、これだけ寄って遠景をぼかすことが可能だ。また50mmで25cmまで寄れるので、簡易マクロ的にも利用できる。
望遠端では、最短撮影距離が若干長くなるものの、絞り開放ならピント位置以外はボケてしまうほどの大きなボケを得ることができる。
この大きなボケを得られるのも、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載しているためでもある。そこで、このイメージセンサーの高感度をチェックしてみたいと思う。
ISO1600は、申し分ない画質だ。ISO3200からややザラザラした画になるが、ISO6400まで充分実用的な印象を受けた。
ISO12800では、細かいディテールが消えてしまっているものの、ノイズを上手く抑えている。ISO25600ではディテールの消失と輝度ノイズ多く、細かい文字が読みづらくなっている。ISO6400までなら、ISOオート設定で使用しても特に不満に感じることはなかった。
画素数が約2420万画素もあるので、このような街の風景も細部まで描写されている。
望遠レンズならではの圧縮効果とボケを活かすことで、街角で見つけた一部を切り出して立体的に写すことが可能だ。
EOS M5は、テンポ良く撮影できるスナップカメラとして使い勝手が良い。コンパクトなボディと扱いやすい高倍率ズームレンズの組み合わせは、入門機としてもオススメだ。
関連記事
情報提供元: クチコミ.jp