ダマスカス市内にある病院の敷地内から増尾記者の報告です。
私の後ろに見えるのは、遺体が保管されている部屋です。ここには、アサド政権崩壊後に様々な場所で見つかった遺体が集まっていて、行方のわからなくなった家族がいないか、市民の方々が押し寄せ、遺体を確認しています。
遺体の中には、サイドナヤ刑務所に収監されていたものも含まれるということです。
遺体が安置されている部屋には、いずれも極めて痩せ細った12体の遺体がありました。
肩のあたりがあざのように赤黒く変色した遺体や皮膚の一部がえぐられているような痕。さらに法医学者によると、首や手首にはロープで結ばれていたような痕が残っている遺体もあったということで、拷問や処刑があった可能性を指摘していました。
シリアでは今も、アサド体制に批判的だった大勢の人の行方がわかっておらず、今後、遺体となって見つかる人が激増するとの指摘が強まっています。
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