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独占【 ALS闘病 】声優・津久井教生さん(後編) 呼吸停止から奇跡の回復 妻の「生きればいいじゃん」に救われて――「一番有効な対症療法は『笑顔』」

エンタメ
2026-05-24 17:29

NHKの『ニャンちゅうワールド放送局』の『ニャンちゅう』役などを務め、現在、ALS(筋萎縮性側索硬化症)で闘病中の声優・津久井教生さん、65歳。
手足の自由を失い、声も出せなくなった今、津久井さんは、自らの声を収録した音声ソフトを使い、TBSのインタビューに答えてくれました。


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◆津久井教生さん◆
「ALSは罹患者の数だけ、種類があると言われています。私の体験=正解ではありませんが、体験をお話しする事で、少しでもALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病を知ってもらうきっかけになれば嬉しいです」


 




2022年、津久井さんは、激しい呼吸の苦しさに直面します。


自力で「痰」を出すことが、困難になり、窒息の恐怖が日常を支配します。
生命の維持には「気管切開」が必要でした。


それは、二度と「自らの声」で喋れなくなることを意味しています。


津久井さんは、当初「声を失うなら手術はしない」と、死を覚悟した決断を、主治医に伝えていましたが…2022年12月5日、恐れていた事態が起きます。

 




「呼吸停止」


激しい呼吸困難に襲われ、津久井さんは一時、意識を失い…呼吸が停止しました。


 




しかし…、呼びかけと処置によって、奇跡的に意識は回復。
その時、目に飛び込んできたのは、必死に支え続けてくれた「妻・雅子さん」の姿でした。


 




◆津久井教生さん◆
「意識を取り戻して、ぼぉーっとしている私に、妻が『生きればいいじゃん』と声をかけてくれました。この言葉は心に優しく刺さりました。この言葉で、前に進む力をもらったと思います。」


 




そして、2022年12月、気管切開手術。
津久井さんは、声を失いました。

 




津久井さんは、声を失ったことを自身のYouTubeチャンネルで報告しています。


◆津久井教生さん◆(YOUTUBEでの発言)
「気管切開の手術を受けないつもりでいましたが、一連の体験から受けることを決意して、12月9日に気管切開の手術を受けました。」
「同時に『声』を失いました。そして呼吸器の装着となりました。」


 




自分の声をもとに作られた「もう一つの声」。
音声ソフトを、初めて使って「声を失ったこと」を動画で伝えました。


 




◆津久井教生さん◆(YOUTUBEでの発言)
「一気にALSの最終段階に来てしまった状況ですが、『声』を出すことができない、手足を動かすことができない、人工呼吸器に頼って、胃ろうを利用して生活する状況で、一体何ができるのかを模索していこうと思います。」


声を出せなくなった後、彼が編み出したのは…「割り箸入力」。


口で、割り箸をくわえ、キーボードを操作することで「動画」を作ったのです。


 





◆津久井教生さん◆
「喉にぽっかりと開いた穴を見ると『これは〝声〟を失っても仕方ないなぁ』と納得します。
呼吸器で呼吸するということに慣れていくと、通常の生活に近い状態になることができます。」


ALSという病と、向き合う日々の中でも、津久井さんの表情には、いつも「笑顔」があります。


その「笑顔」こそが、彼のもうひとつの「声」なのかもしれません。


 




◆津久井教生さん◆
「自分の好きな『ええかっこしいの精神』は『笑顔』の源だと思っています。」
「ALS(筋萎縮性側索硬化症)に罹患しているからこそ、一番有効な対症療法は『笑顔』の状態でいることだと思うのです。」
「いい感じでかっこつけて笑える気持ちを持ちたいのです。それが治療法の無いALSには効果バツグンだと思っています。『笑顔』を心がけるのは大切な事なのです。」


 




病気の進行は止められなくても、心までは奪われない。
津久井さんは、今日も「笑顔」で、ブログに言葉を、紡ぎ続けています。


◆津久井教生さん◆
「ブログなどのSNSは、私の大切な自分発信の場所です。そして、私としては『楽しんで書けたら』などと書き手魂に火がついてしまうのでした。」
「喜怒哀楽が、しっかりと顔にも出てしまうタイプの私ですから『自分が一番楽な感情』でいたいのです。」
「その『楽な』イコール『笑顔』が見える文章がいいなぁーなどと理想を追いかけつつ、 時に我慢の限界や容量の限界を超えたら、その時はドーンと読者の皆さんに甘えたいと図々しく思っています。」


 




「声」を出せなくても、心の「声」は消えません。 


津久井さんは、現在、「割り箸入力」もできなくなり、「視線入力」などの最新技術を駆使し、ALSを広く知ってもらう、活動を続けています。
 




◆津久井教生さん◆
「自分の『声』のデータで自分の『声』が再現できるのは、声を失った者として、大変嬉しいことだと思います。」
「ものすごい勢いで進化している音声ソフトや生成AIに、まずはしっかりと対応していきたいです。」
「視線入力でできることを把握して、しっかりと自分の『声』で、現在の自分を発信していきたいと思っています。」


 




どんな困難も「工夫」で、希望に変えていく津久井教生さん。


 




◆津久井教生さん◆
「自分の『声』で打ち込んだ文章が読まれる事や、こうやって音声ソフトを使って自分の動画に自分の『声』で話すことは、すごく嬉しいし、とても楽しいのです。」
「これからも、できる事の可能性を追いかけて、工夫していきたいです。ALS・筋萎縮性側索硬化症の事を、少しでも多くの人に知っていただきたいと思っています。」


 




津久井さんが発信し続ける、「声」と「笑顔」は、これからも多くの人々の心に、響き続けます。


【担当:芸能情報ステーション】


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