
鹿児島県で最大震度4のやや強い地震 鹿児島県・鹿児島十島村
2日午前9時6分ごろ、鹿児島県で最大震度4を観測するやや強い地震がありました。気象庁によりますと、震源地はトカラ列島近海で、震源の深さはおよそ10km、地震の規模を示すマグニチュードは4.4と推定されま…
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2日午前9時6分ごろ、鹿児島県で最大震度4を観測するやや強い地震がありました。気象庁によりますと、震源地はトカラ列島近海で、震源の深さはおよそ10km、地震の規模を示すマグニチュードは4.4と推定されま…
フジテレビの親会社の株主総会が終わり、会社側が提案した取締役候補は11人全員が選ばれました。対立していたファンドは、さっそくフジ側にメッセージを出しています。雨が降りしきる中、有明アリーナで行われたフジ…
フジテレビ親会社の株主総会が終わり、会社側が提案した取締役候補は11人全員が選ばれました。フジテレビ本社前から中継でお伝えします。焦点だった新たな取締役について、株主提案の候補は一人も選ばれず、フジ側が…
高齢化に伴う死亡者数の増加により、今、都市部を中心に問題となっているのが「火葬待ち」だ。かつては死去から2~3日後に行われていた火葬が4~5日待つのは当たり前、中には6日~10日間など長期間の待機を余儀なくされるケースもでてきている。遺族にとって心理的・金銭的に大きな負担となりうる火葬待ち。その現状と業界の取り組みについて葬儀会社に話を聞いた。<br /> <br /> <a href="https://beauty.oricon.co.jp/photo/101057/57941/?anc=188">【実録】看取りから納棺まで、娘が記録した母の最期</a><br /> <br /> ■今後15年間でさらに深刻化する「火葬待ち」、遺族にかかる負担とは<br /> <br /> ご遺体を葬るために行われる火葬。日本には自治体が運営する公営火葬場と、民間企業が運営する民間火葬場があるが、今、人口の多い都市部を中心に、それら火葬場がひっ迫し、「火葬待ち」が常態化している。 <br /> <br /> 一都三県で年間2500件以上の葬儀を担うむすびす株式会社によると、東京では郊外の南多摩斎場や瑞穂斎場、神奈川県では横浜市や川崎市や相模原市、千葉県では千葉市や柏市、埼玉県ではさいたま市や所沢市などが比較的待ちが長くなっている状況という。<br /> <br /> 「4~5日は当たり前で、熱中症やヒートショックなどお亡くなりになる方が増える夏季や冬季、火葬場が休業となる年末年始は1週間くらい待つケースも多くなっています」(むすびす株式会社 葬祭営業部部長・出井翔一朗さん/以下同) <br /> <br /> 「火葬待ち」は一部エリアで10年ほど前から見られたというが、その一番の理由は、年間死亡者の増加だ。厚生労働省の調べによると、昨年の死亡者数は前年より約3万人増の160万5298人。2003年に100万人を超えてからは年々増加傾向が続き、昨年は過去最多を記録した(※)。<br /> <br /> 同省では2040年には年間死亡者が約168万人とピークに達すると推測している。つまり、今後「火葬待ち」はますます深刻化が進み、多くの遺族が直面する問題となる。では「火葬待ち」となったとき、遺族にはどんなことが待ち受けるのか。それは、心理的な負担と金銭的な負担だ。<br /> <br /> 「多くの方は、なるべく早くお葬式をして、故人を送ってさしあげたいと考えられます。それなのに火葬待ちとなり、なかなか葬儀ができないとなると、遺族にとっては大切な方を亡くした悲しみに加え、お気持ちにひと区切りつけるまでの時間がかかってしまい、精神的な負担が増大してしまいます。また、火葬までの日にちが空けば空くほど、ドライアイス等ご遺体の保全のための費用など金銭的な負担も生じることになります」<br /> <br /> 近年はマンションなどの集合住宅に住んでいる人が多いため、火葬まで遺体を安置所に預けることを希望する遺族も多いという。自宅以外で安置する場合には預ける施設の費用も日数分かかる。<br /> <br /> 遺族に負担を強いる「火葬待ち」。業界ではどのような取り組みが行われているのだろうか。<br /> <br /> ■時間枠の拡大、自治区外の利用…求められる火葬場の対応<br /> <br /> 公営の火葬場では、遺体を火葬炉に納めてから収骨までだいたい約2時間弱を要する。時間的にも火葬炉の数的にも限度があることを考えると、「火葬待ち」の最も有効な解決策は火葬場を増やすことだろう。ところが、火葬場の新設は「考えにくい」という。<br /> <br /> 「火葬場の新設のためには法規制や用地の確保、近隣の住民からの反対など課題が多く、ひじょうに難しいのが現状です。しかも少子化が進む日本では、新設できたとしても、今後、人口減少によって必要がなくなることは明らかです」 (むすびす株式会社・出井翔一朗さん/以下同) <br /> <br /> 出井さんは現実的な解決策は、今ある火葬場の最大利用ではないか、とみている。<br /> <br /> 「今後、死亡者数が増加傾向となっている間、とくに死亡者数が多い夏季や冬季には、火葬場が対応できる時間枠を一時的に増やすことがまずひとつできる対策かと思います。あともうひとつは、公営の火葬場が居住地域以外の人たちにも火葬炉を広く開放して、共同で使えるようにすることです。自分の住んでいる所の火葬場は待ち状態だけど、隣の地域は空いているということもあります」<br /> <br /> ただし、公営の火葬場の場合、居住地域以外の人は高額な利用料金を払わないと使えない自治体もある。税金を納めていない分、自治区外の住民は料金が加算されるというわけだが、それに対してはこんな考え方もある。<br /> <br /> 「私どもの管轄の公営の火葬場では、1週間~10日間待って火葬するのと、3日後に自治区外の火葬場で行った場合、日数分の安置料金やご遺体の保全料金と、火葬場に払う料金がトータルで見るとあまり変わらないところもありますので、そういった情報もきちんとお伝えし、お客様に選択していただけるよう対応しています」 <br /> <br /> 同社では「火葬待ち」を回避したい遺族に具体的な提案をすると同時に、精神的負担に関してもアプローチをしている。 <br /> <br /> 「『火葬まで待たなければいけない』ということだけを切り取ると、ひじょうにネガティブな印象を抱かれると思います。しかし、逆に考えると、時間があるということは、亡くなられた方とお別れまで最後にゆっくり大切な時間がもてることにつながります。家族が集まって、故人のためにこんなものを作ってお葬式の場を飾ろうとか、何を棺に入れてあげようかと話し合ったり、故人について語り合ったりするなど、日数があるからこそできることはたくさんあります」<br /> <br /> 火葬待ちの時間は最後に過ごす尊い時間――。肯定的にとらえるサポートをする中で、近年、遺族心理の変化を感じているという。 <br /> <br /> ■「安置施設でなるべく一緒にいたい」最期に寄り添いたい遺族が増加<br /> <br /> 「最近では、火葬待ちの葬儀の後、『すぐにお葬式をするのではなく、待ちの時間が少しあってむしろ良かった』と言われることも増えてきました」(むすびす株式会社・出井翔一朗さん/以下同) <br /> <br /> また、「仕事の調整がつき葬儀にしっかり向き合えた」「遠く離れた親族も参列できた」などの声も寄せられているという。長く看病し寄り添えていたとしてもお別れは辛いもの。まして突然の他界で、すぐに葬儀となったら、お別れの時間をゆっくり持つことができず、辛い気持ちをより抱えてしまうことになるのは誰しも想像がつくことだろう。 <br /> <br /> それを表すように近年は火葬待ちの間「安置施設でなるべく一緒にいたい」と希望する遺族も増えているという。 <br /> <br /> 「直近、コンタクトがとれていなかったとか、家族で一緒に過ごす時間がなかったというような後悔を抱かれるご家族が増えているのかもしれません。安置所に預けっぱなしにするのではなく、付き添いができる施設を希望されたり、なるべく毎日面会に行ける施設を希望される方が昔に比べて増えている印象です」 <br /> <br /> 火葬場の状況はじめ葬儀に関する諸々は、ことほどさように専門家の情報やアドバイスが重要となる。最後に葬儀社の選び方についてアドバイスをもらった。 <br /> <br /> 「大切な人を亡くし、動揺している中、葬儀社の薦めるままに従われる方は多いと思います。火葬待ちに関しても、実は火葬場の混雑具合ではなく、業者側の都合に合わせて決められてしまうケースも見聞きしています。そんな状況下、まず、皆さんにお伝えしたいのは、慌てずに落ち着いて葬儀社に相談していただきたいということです。そして、その会社の対応に違和感を抱いたらキャンセルすべきです。1回頼んだらキャンセルできないと思っていらっしゃる方も多いですが、すぐであれば基本的にキャンセル料金も発生しません。その時点で発生している費用(ご搬送料金など)の精算だけで済みます。また、そういったトラブルを避けるために、生前、地域の会館を訪問する、インターネットで調べた会社に問い合わせをしてみる等、葬儀社の実態がどうなっているのかや料金体系等を調べ、ご相談しておくことも重要かと思います」 <br /> <br /> 先に逝く者にとっては遺族のために何ができるか、遺される者にとっては大切な人とのお別れの時間をどう過ごすか。日頃から考えておく必要がありそうだ。<br /> <br /> ※令和6年(2024)人口動態統計月報年計より<br /> <br /> (取材・文/河上いつ子)<br /><h2>関連記事</h2><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2059474/?anc=188" target="_blank" class="related_link">【写真】胃がん闘病…32歳の若さで亡くなった黒木奈々アナ</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2084108/?anc=188" target="_blank" class="related_link">『天才てれびくんMAX』出演の伊藤元太さん 18歳の若さで死去</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2149235/?anc=188" target="_blank" class="related_link">女優・木内みどりさん、急性心臓死で死去 69歳</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2057093/full/?anc=188" target="_blank" class="related_link">俳優・泉政行さんが死去 35歳 『仮面ライダー555』『科捜研の女』など出演</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2113625/?anc=188" target="_blank" class="related_link">『仮面ライダービルド』出演の俳優が21歳で死去</a>
King & Prince・高橋海人、俳優の中村倫也がW主演を務める、TBS系金曜ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課(読み:ドープ マヤクトリシマリブトクソウカ)』(7月4日スタート 毎週金曜 後10:00)の相関図が公開された。<br /> <br /> <a href="https://www.oricon.co.jp/news/2393460/full/?anc=013">【写真あり】豪華キャストがズラリ!『DOPE』相関図を公開</a><br /> <br /> 本作の舞台、謎の新型ドラッグ【DOPE】が蔓延する近未来の日本。物語は、存在が世間に公表されていない秘密部署・麻薬取締部特殊捜査課、通称「特捜課」に異動した新人麻薬取締官・才木優人(さいき・ゆうと)が、教育係で型破りな陣内鉄平(じんない・てっぺい)とバディを組み、個性豊かな仲間たちと共に【DOPE】を巡る事件を追う姿を描く。互いに秘密を抱えながら、次第に影響し合い成長していく人間ドラマと、本格アクションシーンが融合する新時代の作品となる。<br /> <br /> 公式SNSは「みなさん人物関係のおさらいはバッチリですか?まだ不安なそこのあなた!!相関図を活用して ぜひ初回放送前に復習をお願いします」とつづり、高橋海人、中村倫也、新木優子、井浦新ら主要キャストが掲載された相関図を投稿。ファンからは「ワクワクの相関図」「この相関図を見ながら放送日を楽しみに待ちます」などの声が寄せられている。<br /><h2>関連記事</h2><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2393460/photo/3/?anc=013" target="_blank" class="related_link">【写真多数】キャスト16人を一挙紹介!高橋海人、中村倫也、新木優子、井浦新ら</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2259175/photo/1/?anc=013" target="_blank" class="related_link">【写真】胸キュン必須!”キス間近”な高橋海人</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2219092/full/?anc=013" target="_blank" class="related_link">【写真あり】「メッチャ過激では?」新木優子、美ヒップ際立つ“悩殺ドレス姿”公開</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2159718/photo/1/?anc=013" target="_blank" class="related_link">【写真】見つめ合い…中村倫也と小池栄子の“禁断”のキスシーン</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2066838/photo/4/?anc=013" target="_blank" class="related_link">【写真】美女すぎる!中村倫也、ふわふわ女子に変装</a>
フジテレビの親会社の株主総会でフジ側の取締役の選任議案が可決されたことをうけ、清水新社長が会見しました。フジ・メディアHD 清水賢治 新社長「経営体制が完全に刷新されました。改革アクションプランを着実に…
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飲料大手のサントリーは、フジテレビで見合わせていたCM放映を7月から再開すると明らかにしました。中居正広氏と元女性アナウンサーのトラブルを発端にした問題で、多くのスポンサーは1月からフジテレビでのCM放…
フジテレビの親会社の株主総会で、大株主のファンドが提案した取締役候補のうち、SBIの北尾会長への賛成率は27%にとどまったことがわかりました。きょう、フジ・メディア・ホールディングスは関東財務局に臨時報…
2日午前9時0分ごろ、鹿児島県で最大震度2を観測する地震がありました。気象庁によりますと、震源地はトカラ列島近海で、震源の深さはおよそ10km、地震の規模を示すマグニチュードは2.3と推定されます。この…
2日午前8時58分ごろ、鹿児島県で最大震度2を観測する地震がありました。気象庁によりますと、震源地はトカラ列島近海で、震源の深さはおよそ10km、地震の規模を示すマグニチュードは2.4と推定されます。こ…
モデル・レースクイーンとして注目を集める日南まみが、1日発売の『週刊SPA!』7月8・15日合併号に登場。「レースアンバサダーアワード2024」で上位5人に贈られる「メディバンネップリ賞」を獲得した今最も勢いのある存在が、そのしなやかで艶やかな“本命ボディ”を誌面で惜しげもなく披露している。<br /> <br /> <a href="https://www.oricon.co.jp/news/2393520/photo/2/?anc=112">【写真】ビキニ姿でレース彩る大本命ボディを披露する日南まみ</a><br /> <br /> 誌面グラビアでは、レースクイーンとしての華やかな佇まいに加え、肌の質感やボディラインが際立つカットが多数収録され、見る者を圧倒する存在感を放っている。レースを彩る一人から、グラビア界でも主役級の存在へ。日南の快進撃は止まらない。<br /> <br /> 1995年生まれ、北海道出身。2024年から「STANLEY レースアンバサダー」を務め、レースシーンの顔としても活躍。今号のグラビアに合わせて、アザーカットを収録したデジタル写真集も同日配信され、こちらもファン必見の内容となっている。<br /> <br /> 同誌ではそのほか、表紙と巻頭グラビアに志田音々、「グラビアン魂」にあらた唯が登場する。<br /><h2>関連記事</h2><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2366611/photo/2/?anc=112" target="_blank" class="related_link">【写真】志田音々3rd写真集『音色-cantabile-』長崎・五島列島編の先行カット オトナ色満載のショット</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2363322/photo/2/?anc=112" target="_blank" class="related_link">【写真】サロペットの下は…大胆コーデで圧巻スタイルをみせた志田音々</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2325909/photo/2/?anc=112" target="_blank" class="related_link">【写真】ヌードカラーの水着で魅力全開!艷やかボディを披露する志田音々</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2305345/photo/2/?anc=112" target="_blank" class="related_link">【写真】「凄くセクシー」ビキニ姿で“美バスト”くっきりな志田音々</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2287940/photo/3/?anc=112" target="_blank" class="related_link">【写真】無邪気な笑顔にキュン…淡いピンクのランジェリー姿の志田音々</a>
「LINEマンガ」で連載中の『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』が、7月2日より待望のアニメ化。しかもメガホンをとるのは、「ウルトラマン」シリーズや戦隊シリーズなど特撮界で活躍する田口清隆で、アニメ監督は初めてとのこと。建物崩壊シーンをミニチュア特撮で表現するなど、“特撮・実写出身”ならではのこだわりが詰め込まれたという同作品。田口清隆監督と原作者の岩原裕二先生に、制作の裏側や作品への熱い想いを聞いた。<br /> <br /> <a href="https://www.oricon.co.jp/news/2392917/photo/3/?anc=306">【漫画】魔獣に育てられる人属の赤子、屍の勇者…想像を超える第1話を読む</a><br /> <br /> ■実写出身の強みが炸裂、戦闘シーンの迫力は原作者のお墨付き<br /> <br /> 原作マンガ『クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-』は、2020年8月より「LINEマンガ」で連載がスタート。王に選ばれた13人の勇者たちは、伝説の剣を手に魔獣王クレバテス討伐へと向かう。しかしその蛮勇が人属を滅ぼす危機を招き、唯一の希望は魔獣王に託された一人の赤子だった――というストーリー。7月2日よりスタートするアニメでは、アリシア役の白石晴香をはじめ、クレン役を田村睦心、魔獣王クレバテス役を中村悠一が担当するなど豪華なキャスト陣に、放送前から注目が集まっている。<br /> <br /> ――田口監督といえば、特撮のイメージが強いですが、今回アニメーション作品を手掛けることになった経緯を教えてください。<br /> <br /> 【田口監督】 実はアニメの監督をしないかという話は何度かあったんですが、なかなか実現しませんでした。今回は、シリーズ構成の小柳啓伍さんに「クレバテス」の話が来て、彼が僕を推薦してくれました。<br /> <br /> ――小柳さんは田口監督のどんな点を評価されたのでしょうか?<br /> <br /> 【田口監督】 「怪獣がたくさん出るし、戦争ものだし、田口監督の得意分野だからいけるだろう」と…。原作を読んだら、化け物もアンデッドも怪獣も出てきて、僕の大好きな要素が詰まっていました。ヒロインがアンデッドの勇者というのも、王道なのに変化球で面白そうだと思い、引き受けることにしました。<br /> <br /> ――岩原先生は、ご自身の作品がアニメ化されるにあたり、特撮で有名な田口監督が手掛けると聞いた時、率直にどのような感想を持たれましたか?<br /> <br /> 【岩原先生】 最初は「どうなるのかな」と思いました。もともとアニメ監督とのお付き合いもそれほどなかったので、実写監督だからという先入観はなかったのですが、実写の監督がどのようにアニメーションを仕上げていくのか、期待と不安の両方がありました。<br /> <br /> ――その不安は、どのように解消されていきましたか?<br /> <br /> 【岩原先生】 コンテや脚本を拝見した段階で、原作をとても大事にしてくださっているのが伝わってきました。その時点で、かなり信頼できると感じました。<br /> <br /> ――アニメ化にあたり、当初のイメージと完成した映像とで、特に驚いた点はありますか?<br /> <br /> 【岩原先生】 戦闘描写がかなり追加されていた点ですね。ハイドラートがクレバテスに襲撃されるシーンや冒頭のアクションなど、実写の監督ならではの迫力を強く感じました。<br /> <br /> ■「予測できない面白さがあるのでは?」 “ミニチュア特撮”の裏側<br /> <br /> ――1幕の建物の崩壊シーンで、ミニチュア特撮が使われていました。これは企画当初から考えていたのでしょうか?<br /> <br /> 【田口監督】 原作の見開きのカットがすごく印象的で大好きだったので、これを特撮でやれたら最高だな、と思ったんです。提案したら制作の皆さんも「面白いんじゃないか」と言ってくれました。手描きやCGも考えましたが、特撮ならではの予測できない面白さがあると思い、初期の段階で提案しました。<br /> <br /> ――実際に完成したシーンを見て、岩原先生はどう思われましたか。<br /> <br /> 【岩原先生】 実写のミニチュアを使った撮影というのは後から知ったんです。でもあまりにも自然な仕上がりだったので驚きました。そして、迫力がありました。破片の飛び方など、ミニチュアを使ってよくここまで狙い通りに作れたなと。想像もつかない領域です。<br /> <br /> ――1幕の崩壊シーンの撮影は大変でしたか。<br /> <br /> 【田口監督】 初めから壊した状態で組み合わせて、後ろから引っ張って飛ばしているので、実は何回も撮り直しができるんです。3、4回飛ばして、一番良いものを選びました。信頼している特撮チームの皆さんのおかげです。アニメーターや美術監督の方々も特撮好きが多く、現場に見に来てくれて、みんなで引っ張ったりして楽しい現場でした。<br /> <br /> ――特撮の技術を使ってアニメ化されたことにより、今後の作品作りに影響はありそうですか?<br /> <br /> 【岩原先生】 影響は必ず受けると思います。シーンを描く時に、監督が作られた映像を思い出して、「次はこういう風に描いてみようかな」と考えるなど…。魔獣の扱いなどは、監督の方がはるかに丁寧なので、逆輸入したいですね。<br /> <br /> ――田口監督にとって、岩原先生の原作は特撮好きの心に響くものがありましたか?<br /> <br /> 【田口監督】 原作は特撮好きにはたまらない、宝庫のような作品で、やりがいを感じました。僕は80年代の冒険映画が好きで、手作り感のあるものが好きなんですが、「クレバテス」の原作からもそういう風情を感じました。ドラクエ3世代でRPGも好きなので、先生がそれをマンガに反映していると聞いて、そこも共感しました。<br /> <br /> ――本作のようなRPG的要素のある作品と特撮の親和性についてどうお考えですか?<br /> <br /> 【田口監督】 高かったと思います。ただ、こういうファンタジー世界観を日本で実写化するのは少し難しく、実写監督としては手を出せない領域でした。でも、好きな世界観ではあったので、今回アニメで、今の自分の感覚でやれたのは、すごくやってみたかったことでした。<br /> <br /> ――岩原先生は、アニメ化された本作をご覧になって、特撮とご自身のマンガの親和性をどのように感じましたか?<br /> <br /> 【岩原先生】 兵隊がたくさん出るシーンなどは、実写的な音響や芝居、動きの重みがすごく生きてくるだろうなと、出来上がったものを見て感じました。魔獣のシーンもそうですし、全体的にきちんと重みが出ていると思います。1幕のハイドラートがクレバテスに襲撃される前の街の喧騒、カンカンカンという音なども、すごいなと思いました。<br /> <br /> ――1幕以降の展開で、特撮的な見どころがあれば教えてください。<br /> <br /> 【田口監督】 建物の破壊描写はもちろんですが、戦闘シーンの描き方ですね。原作で印象的なカットは、そのカットをそのまま描きたい。でも止め絵ではないので、その前後をすごくかっこいい動きで、そのカットがより印象的になるように作っています。原作を読んでからアニメを見ても、アニメを見てから原作を読んでも、知っているカットが出てくるはずです。そういった行き来も、楽しんでいただけたら嬉しいです。<br /> <br /> ■魔獣が赤子を育てる”発想の源は、自身が父親になった瞬間<br /> <br /> ――本作品は、魔獣が人間の子どもを育て、勇者は“屍の勇者”…と、なかなか予測不可能な物語だと感じました。岩原先生は、どのような経緯で本作を描こうと思われたのですか?<br /> <br /> 【岩原先生】 マンガを描き始めてからSFっぽい作品が多かったのですが、ファンタジーものは昔から大好きでした。でも、描いたことは一度もなかったので、一度ちゃんと描いてみたいなと。自分の好きを詰め込んでファンタジーをやりたいと思っていた時に、たまたま子供が生まれたタイミングと重なったので、赤ちゃんを出してみようと考えて、物語を作っていきました。<br /> <br /> ――キャラクター設定はどのようにされているのですか?<br /> <br /> 【岩原先生】 物語を作ってキャラクターを出す時に、自然に浮かんできます。この人はこういう人物像で、こういう口調で、こういう性格だったら物語が盛り上がるな…などバランスを考えながら作っています。主要キャラのざっくりとした設定は考えますが、最初にカチッとは決めず、ストーリーが動いていく中で、それに合わせていく感じです。<br /> <br /> ――アリシアは、初めから不憫なキャラにしようと思われたのですか?<br /> <br /> 【岩原先生】 はい(笑)。不憫だけれども、それを乗り越えて活躍するポジションのキャラクターにしようと考えました。<br /> <br /> ――アリシア役の白石晴香をはじめ、クレン役を田村睦心、魔獣王クレバテス役を中村悠一が担当など、豪華なキャスト陣になっていますが、キャスティングはどのように進められたのですか?<br /> <br /> 【田口監督】 テープオーディションの段階で、普通なら来ないような方々がたくさん応募してくださいました。本当に潤沢な中から選ばせていただきました。作品の指針として「アリシアは主役。不幸な目に遭うが、それを乗り越えていくことが気持ちいいアニメにしたい」ということを伝えていましたが、白石さんの声は芯が強く、でも可愛らしさもあって、まさにアリシアにぴったりだと感じました。<br /> <br /> ――実写のキャスティングとアニメのキャスティングでは、視点は異なりますか?<br /> <br /> 【田口監督】 はい、それはそうでしたね。声だけで役を勝ち取っている声優さんたちは、本当にすごいなと。正直、実写しかやっていなかった頃は分かっていなかった部分がありました。今回、俳優の橋爪淳さんや、普段一緒にやっている実写の俳優さんなどにも参加してもらいました。実は、1幕の戦闘シーンの兵士たちの声は、陸上自衛隊出身の俳優たちが担当したんですよ。実写出身ならではのキャスティングで、化学反応を期待しました。<br /> <br /> ――お二人にとって、特に「推し」のキャラクターや注目してほしいキャラクターはいますか?<br /> <br /> 【岩原先生】 あえてメインキャラを除けば、途中から出てくるナイエというキャラクターが使いやすくて好きです。彼女も結構苦労するんですが(笑)。そういう状況でありつつ、魅力的な重要ポジションに持っていくのが描いていて楽しいです。<br /> <br /> 【田口監督】 原作を読んでいて最初に推しになったのはネルルです。本当に可哀想な子なので、けなげに頑張っている姿を応援したくなります。ただ、作品をやっていく上で最終的に一番好きになったのは、月並みですがアリシアですね。アリシアを中心に、僕がアリシアを愛していかなければダメだ、という気持ちで制作していました。<br /> <br /> ――最後に、これからアニメを見る方、そしてアニメをきっかけに原作に触れる方へメッセージをお願いします。<br /> <br /> 【岩原先生】 アニメを見て興味を持っていただけたら、もちろん原作も読んでほしいです。自分の好きを詰め込んで物語を作っているので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。アニメも最後まで見ていただけると嬉しいです。<br /> <br /> 【田口監督】 実写をやっていた人間がアニメに来て一番感じたのは、ワンカットに対するスタッフの皆さんの関わり方の密度の濃さです。ワンカットワンカットにものすごい人数の情熱が込められています。今回の「クレバテス」のアニメチームは本当にクオリティが高く、情熱を持って密度濃い絵を描き続けてくれています。その密度、ディティールを最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。<br /> <br /> 取材・文/磯部正和<br /><h2>関連記事</h2><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2334379/?anc=306" target="_blank" class="related_link">漫画『クレバテス』テレビアニメ化決定 PV公開で出演は白石晴香、田村睦心、中村悠一</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2391403/?anc=306" target="_blank" class="related_link">『入学傭兵』がアニメ化、LINEマンガ連続1位の人気webtoonが待望の映像化に</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2389629/?anc=306" target="_blank" class="related_link">松村沙友理、“母親”と食卓でエビフライを片手に2ショット「ほんわかする」「素敵な母娘ですよね…」</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2383277/?anc=306" target="_blank" class="related_link">『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』映画予告編&場面写真解禁</a><br /><a href="https://www.oricon.co.jp/news/2379883/?anc=306" target="_blank" class="related_link">フランスで日本のwebtoonが快進撃、『めっちゃ召喚された件』が月間販売2位</a>